どんどんと毎日のように家に入ってくる紙ものの整理は、いわば、暮らしの情報の整理術。暮らしに沿った、気負わずできて続けられる工夫の数々。自分のイメージに近づけるヒントがきっと。今回は、カゴアミドリ店主の伊藤朝子さんに、紙ものの収納について伺いました。
(『天然生活』2022年9月掲載)
(『天然生活』2022年9月掲載)
カゴアミドリ店主・伊藤朝子さんの、紙もの収納アイデア
カゴアミドリ店主・伊藤朝子さん
包容力のあるかごがまとめ役
自然素材のかごが暮らしに寄り添う様子にひかれて、専門店を営む伊藤さん。名刺やはがき、仕事の資料など、紙の収納にもかごをフル活用しています。
「用途と使う場所で選びましたが、つくられた土地の植生と生活に応じて編み出された道具は、姿形が違ってもインテリアにしっくりなじむところがうれしいですね」
また、手仕事による豊かな表情、使うほどに深まる色つやにわく愛着が片づけ気分にも繋がり、収納アイテムとして頼もしいようです。
郵便物は一時的に壁かけ形へ
長野・戸隠の根曲竹で編まれた状差しが、近近の用件を伝える手紙やはがきの仮住まい。
透かし編みが壁を彩り、スマートな印象にも。
厚みも重さも受け止める安定感
ずっしりとした仕事の資料ファイルや写真集は、丈夫さと安定重視でラトビアのヤナギのかごを選択。
移動に便利な持ち手もポイント。
小文庫には保管するカードを
秋田・角館の伝統工芸、イタヤ細工の小文庫を大小そろえて棚へ。
左はお子さんから記念日に送られた手づくりカード、右は名刺を収納。
<撮影/近藤沙菜 取材・文/髙井法子>
伊藤朝子(いとう・あさこ)
東京・国立、長野・松本に店を構え、かごの魅力を紹介。https://kagoami.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです