(『有隣堂名物バイヤー岡﨑弘子の愛すべき文房具の世界』より)
シャープペン&鉛筆&消しゴム

有隣堂文房具バイヤーの岡﨑弘子さんと、有隣堂の公式YouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」のMC、R.B.ブッコロー
中学生から使い始めることが多いシャープペン。今では社会人になっても使う人が多いので、かなり長い間付き合うようになってきました。
それもあって、より快適に、疲れず、楽しく筆記するための機能の進化が止まりません。自分にとってこれは! という運命の1本を見つけてください。
シャープペン
今いちばん変化と進化が多いジャンルかもしれません!
シャープペンジャンルの革命的な1本
クルトガ スタンダードモデル

書くたびに、芯が9度回って、芯が均一に摩耗することで、トガり続ける機能は、中高生世代に「トガり続ける」ブームを起こすほどのインパクトでした。
快適に使い続けられる、最高のシャープペンの一つだと思います。
芯を紙に押しつけて離すと、中ギアが上下。斜めの歯が芯を少しずつ回転させます。
コスパ最高! 元祖折れないシャープペン
プレスマン

本来は速記用に開発されたシャープペンで、強い筆圧でも2B芯が折れないのが特徴です。1978年発売以来のロングセラー商品。
0.9mmの太い芯径で、専用ロング芯は通常よりも4cm長くなっています。シンプルで軽いのでシーンを選ばず使えます。
鉛筆
文字の練習にぴったりの書きやすさ抜群の鉛筆
硬筆書写用鉛筆 三角 6B

軸が3角形で持ちやすく、黒鉛が6Bでやわらかいため、トメ、ハネ、ハライが再現しやすく、なめらかな書き心地もあって、文字がきれいに書ける鉛筆です。
ウォルト・ディズニーに愛された鉛筆
ブラックウィング

ウォルト・ディズニーなど著名人に愛用されたことで知られる鉛筆です。すらすらした書き心地が創作活動を後押しするのでしょう。
「フェルール」と呼ばれる金属製の部品に平たい形の消しゴムが付いていて、デザインもカラーもとびきりおしゃれです。
シャープナー
職場や部屋の一角を明るくするスワン
スワンシャープナー

ドイツの筆記具メーカー・スタビロのシンボルである白鳥型の鉛筆削りです。一気に周囲を明るくしてくれそうな、真っ赤なスワンは机や棚のワンポイントにも◎。
鉛筆削り部分は取り外してきれいに掃除できます。
消しゴム
気が遠くなる。でも、夢のあるアイテム
ネコゴム ハチワレ&シバゴム

かわいいネコやシバ犬の形にするには、どれくらいの時間がかかるのでしょう......。気が遠くなりますが、消しゴムを最後まで楽しく使い切れるというアイデアがとても好きです。
毎年、サンスター文具さんが開催している「文房具アイデアコンテスト」の優秀賞受賞作品です。


消すのが楽しくなるフルーツ模様
エアイン フルーツ消しゴム



消しゴムが削れて角が丸くなってくると、どんどん果実っぽい見た目になります。
ケースの上部をカーブさせているから消しゴム本体が折れにくく、存分に形作りが楽しめます。
好きな果物だとよりテンションが上がりますね。
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老舗書店の文房具バイヤーが、心おどる文房具を紹介!
創業100年を超える老舗書店「有隣堂」(本社・横浜市)の文房具バイヤー・岡﨑弘子さん。同社のYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」(チャンネル登録28万人!)に最多で登場し、愛を込めて文房具を語ります。番組MCである毒舌キャラクターR.B.ブッコローとおっとりした岡﨑さんの掛け合いは人気を博し、番組で取り上げるアイテムはヒット商品に。ガラスペンブームの火付け役ともなった、文房具ファンにはよく知られた存在です。
「岡﨑さんに文房具を選んでほしい」と売り場を訪れるお客さんも多く、有隣堂では岡﨑さんが好きな商品だけを集めた売り場「岡﨑百貨店」も展開しています。
本書は子どもの頃から文房具が大好きだったという岡﨑さんが「特にこれが大好き!」というアイテムを紹介する一冊。貴重な一点物から遊び心あふれる文房具まで、キラキラわくわくな文房具の楽しみ方を教えてくれます。
<撮影/星亘、中川菜美、山川修一、林紘輝>
岡﨑弘子(おかざき・ひろこ)
1986︎年入社の有隣堂文房具バイヤー。有隣堂が運営しているYouTubeチャンネル「有隣堂しか知らない世界」で、“文房具王になり損ねた女”として愛情たっぷりに文房具を紹介する様子が人気を得ている。自身が選定した文房具や雑貨を集めたコーナー「岡﨑百貨店」をSTORY STORY
YOKOHAMAで展開中。