(『天然生活』2023年8月号掲載)
小さなストレスを放置せず、一つずつなくす工夫を
「面倒だな、嫌だなとモヤモヤすることがあっても、がんばればなんとかこなしてしまえるから、ついそのままにしてしまいがちなんですよね。まずは、そうした小さなモヤモヤをストレスだと自覚する。そしてその改善策を考えていくことで、家事はかなり楽になると私自身が実感しています」
必要のない家事や苦手な家事をなくし、なるべく自分のしたいこと、楽しいと思うことだけをすることが毎日家事を続けるコツと、マキさんはいいます。
● マキさんが手放した家事のあれこれ
常備菜づくりをやめて、下ごしらえだけの半調理に
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味のマンネリがなくなり、家族の「おいしい」が増えた
以前は週末に常備菜づくりをしていたものの、家族が同じ味に飽きてしまうことに気づき、ゆでる、切るといった下ごしらえだけをしておく方法に変更。
「野菜を袋から出して洗っておくだけでも楽」。できたての料理に家族も大満足。
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● マキさんが手放した家事のあれこれ
献立を考える時間をなくして先回り
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食材の使い忘れを防げ、ストレスも軽減
意外と面倒なのが献立決め。そこで冷蔵庫の1カ所にその日使いたい食材をまとめて置いておくことに。
「扉を開けて食材を出して炒めるだけ。それまで夕食のことを考えずにすむし、使い忘れも防げます」
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● マキさんが手放した家事のあれこれ
お客さま用の器をなくし、兼用できるいいものを
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食器が厳選されて、収納にもゆとりが
せっかく来客用のいい器を持っていても、たまにしか使わないのならもったいないし収納場所をとるだけ。
「わが家では普段使い用もいいものを選び、お客さまにも出すようにしています。おかげで器はオープン棚数段と引き出し1つに収まり、取り出しやすいです」
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● マキさんが手放した家事のあれこれ
台所の動きを減らしワンアクションで
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汚れのリスクが減り、使う労力も半減
とにかく動きが多くなりがちな台所。「労力も使うし、調理中の手であちこち触ると汚れが広がることに」。
これを防ぐため、道具をコンロ上に吊るす、食器用ふきんはシンク上のラックに入れておくなど、どんな作業もワンアクションで済む台所をつくり上げています。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/嶌 陽子〉
マキ(まき)
シンプルライフ研究家/時産アドバイザー。夫と2人の娘との4人家族。ブログ「エコナセイカツ」でシンプルに心地よく生きるための家事のコツや暮らしが楽になるヒントを発信。講演や住宅プロデュースなど幅広く活躍中。著書に『笑う家事には福来る』(主婦の友社)、『なくす家事』(KADOKAWA)など。エコナセイカツ
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです