サイズ&着丈調整が自在に。針も糸も使わない簡単リメイク
ウエストがゴムのスカートは、圧迫感がなく楽な着心地で、とても魅力的です。
ですが、 伸びてしまうことがあるんです。
ゴムが。
伸びてしまったなら、入れ替えればいいと思うかもしれませんが、最近は、ゴムがひっくり返らないよう、ウエストと一緒に縫われているスカートも多く、そうなってくると簡単にはゴムを替えられないですよね。
そんなときは、ウエストにひもを1本通し、サイズ調整できるようにしてしまいましょう。
ゴムだけでは心もとないと感じているスカートも、ひもを通してあげると安心です。
通したひもをキュッと結んでおけば、どこかにスカートが引っかかったとしても、うっかり脱げてしまう、なんてことは無くなりますよね。
もちろん、もともと、ウエストが少し大きいと感じているスカートにも、ひもを通していきましょう。
ひもを通すスカートの選び方と材料&道具
ウエストがぐるっと一周ゴムで、ゴムが通っている部分に平ひもを通す幅があれば、どんなスカートでも大丈夫です。
今回は、この白のティアードスカートにひもを通していきます。
![画像1: ひもを通すスカートの選び方と材料&道具](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/23afd39f6b0abc06a7dc8206fedad8552a0c4550.jpg)
ボリュームが出ないよう、平らなひも(平ひも)を通します。
![画像2: ひもを通すスカートの選び方と材料&道具](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/35a64a3c17fd66364908d866e7d928b113298945.jpg)
材料
ウエストゴム仕様のスカート(今回は、ティアードスカート)…1枚
平ひも(太さ0.7cm)…スカートの裾1周の長さ+50cm
使う道具は、先の尖ったはさみと、ひも通し、そして、まち針です。
![画像3: ひもを通すスカートの選び方と材料&道具](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/382d1a7c20a954546916b8743c9f7805c02c3a57.jpg)
道具
まち針
ゴムひも通し
手芸用はさみ
さあ、つくってみましょう!
1 最初に、ひもを通す穴を開ける場所を決めていきます。
穴を開けたいのは、前の中心部分。脇の縫い目どうしを合わせてウエスト部分を半分に折ります。前側の折山にまち針を刺し、目印をつけておきます。
![画像1: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/572d2c85da730402ce623f8d5b069e47610875d2.jpg)
開きます。まち針を刺した位置が、前中心です。
![画像2: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/bb08a1573ea8bc7acf487842307891a272df9ea7.jpg)
2 まち針を刺したところ(前中心)から、左右それぞれ1.5~2cmのところに切り込みを入れます。
![画像: はさみの先をサクッと刺し、縦に切り込みを入れます。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/4691a149030244329ed106b0f44b14bc70272da9.jpg)
はさみの先をサクッと刺し、縦に切り込みを入れます。
切り込み部分は、そのままにしておいてもいいのですが、ほつれてくるのが心配であれば、
ほつれ止め液を塗っておくと安心です。
![画像1: おしゃれのABC◇
7月「ひもを通す/簡単リメイクでアップグレード」その(4)~スカートのウエスト編~
現役スタイリストが、おしゃれの悩みを解決|植村美智子](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/79d80d9a38a770c8dd89b0b1c1604d39dfdbaaa0.jpg)
3 平ひもをスカートに合わせて、通す長さにカットします。通す平ひもの長さは、スカートのウエストをぐるっと一周+50cm。
![画像3: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/31/004aec94765fed4b5db2353629ba1f2ac58b1dce.jpg)
4 ゴムひも通しに平ひもをセットして、通していきます。
![画像4: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/abc7dcd7cb39fde773b8f444a6680073f2d40f8d.jpg)
ぐるっと一周通りました!
![画像5: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/7c8e508183b17d459c3efc24a1ab7a50b00b0838.jpg)
5 平ひもの先に結び目をつくり、穴から抜けにくくします。
![画像6: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/8b0cb5aff82fcb00c68e7a96e244422175a48469.jpg)
完成です!
![画像7: さあ、つくってみましょう!](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/670a9b9038fb5eb4a4332366a7c4d2b68874ec8b.jpg)
便利なリメイクスカートのコーディネート例
ウエストに平ひもを通す前と、通して平ひもを絞った後を、比べてみます。
左が、ウエストに平ひもを通す前。
右が、ウエストに通した平ひもを、キュッと絞って結んだウエスト。
スカートがしっかりウエストに添いました。
![画像1: 便利なリメイクスカートのコーディネート例](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/4df61b704232f8e32bfac3230eb1d8110fd715c6.jpg)
ウエストがキュッとしまっているので、トップスの裾をウエストに引っ掛けて軽くIN(イン)したいときに、抜けてくることがなく安心!という、おしゃれ的な利点もあります。
![画像2: 便利なリメイクスカートのコーディネート例](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/a1979c2121df98e0b82d7c88de7de5ea3855ac7a.jpg)
![画像: スニーカー 34,100円/ノヴェスタ(ノヴェスタジャパン) そのほか、スタイリスト私物](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/fcec7cdd4a32ad854ab7f1d96f306dc424cdffe9.jpg)
スニーカー 34,100円/ノヴェスタ(ノヴェスタジャパン)
そのほか、スタイリスト私物
スカートのシルエットにもよりますが、ウエストの絞り具合で、着丈を調整することもできます。
オールシーズン活躍してくれるスカートも多い昨今。
サンダルやスニーカーを合わせるときは、緩めにひもを絞り、ウエストの位置を少し下げ、ちょっと長めの着丈で。
ブーツを履くときは、ひもをしっかり絞り、ウエストの位置を上げ、ちょっと短めの着丈で。
合わせるシューズやトップスの着丈に合わせ、バランスよく調整してみてください。
![画像2: おしゃれのABC◇
7月「ひもを通す/簡単リメイクでアップグレード」その(4)~スカートのウエスト編~
現役スタイリストが、おしゃれの悩みを解決|植村美智子](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/2b477e0619dfdae4b652a47b6b507f6915a66d2f.jpg)
おすすめ便利グッズ
今月のリメイクで使用した「ゴムひも通し」(ミササ)。
広巾のひもから細い丸ゴムまで幅や太さを問わず、差し込むだけでセッティング完了。
結ぶなど固定する必要がないので、細い通し口でも楽に通せ、途中で外れにくいからスムーズに作業できます。
来月もお楽しみに!
【問い合わせ先】
◆ノヴェスタ ジャパン
https://novesta.jp/
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
![画像: 【問い合わせ先】](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2024/07/30/05f5d2a8761b608cdadd2781e178801f298d53ed.jpg)
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院卒業。アシスタント経験後、スタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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