「道具があると、お米とのつきあいが楽しくなる」と野村さん。今回は、お米を炊くときに愛用している道具類を見せてもらいました。
(『天然生活』2022年10月号掲載)
(『天然生活』2022年10月号掲載)
野村さん愛用の道具類
お米の炊き方、食べ方の探求にとどまらず、炊く道具にもこだわっている野村さん。これまでに出合い、愛用している道具類を紹介します。
陶芸家・二階堂明弘さんの土鍋
長く親交が続いている、陶芸家・二階堂明弘さんの土鍋。「土鍋って素朴な雰囲気のフォルムが多いですが、二階堂さんの鍋は洗練された雰囲気が魅力です」
長谷園の「かまどさん」と土鍋作家・大蝶恵美子さんの煮鍋
右は失敗なく炊ける「長谷園」の「かまどさん」。左は土鍋作家・大蝶恵美子さんの煮鍋。重さがほどよく、熱効率がよい理にかなった形を研究されたそう。
竹製の米とぎざる
2合程度を洗うのにちょうどいい竹製の米とぎざる。水がこもらず、金属製のざるとくらべあたりがやわらかなので、お米が傷つきにくいのがうれしいとか。
おひつ・米行李
炊けたごはんは鍋に入れたままだと熱が入り続けてしまうので、おひつへ移動。水分を程よく保ち、木の香りもほんのりと。古い米行李(こめごうり)はおむすび入れに。
大久保公太郎さんのしゃもじ
松本で制作をしている大久保公太郎さんの、栗の木を南京鉋(なんきんかんな)で削ってつくられたしゃもじ。幅が広すぎないので、底が丸い土鍋のごはんもすくいやすい。
〈撮影/今津聡子 取材・文/田中のり子〉
野村友里(のむら・ゆり)
長年おもてなし教室を開いていた母の影響で料理の道へ。ケータリングやイベント、ラジオ、出版など幅広く活躍。2012年原宿に「restaurant eatrip」を、19年表参道に「eatrip soil」をオープン。EATRIP JOURNAL
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです