• 東京・松陰神社前にあったカフェ「カフェロッタ」は、2021年9月、20年の歴史に幕を閉じました。店主の桜井かおりさんは、どんなときでも“楽しみ”を見つけるのが得意です。さて、今日はどんな“楽しみ”が見つかるでしょうか。今回は急遽決めたパリへの旅について。

    パリ行きは諦めていたけれど

    過日。

    『わたしがパリに通う理由』というテーマで東京、大阪、名古屋の3都市で講演会(各90分)を開催いたしました(NHK文化センター)。

    各会場で投影したスライドは昨年渡仏した際に私がスマートフォンで何気なく撮影したもの。

    スライドを作成するにあたり担当者さんからの「かおりさんがスライドで使いたいと思うお気に入りの写真を“数枚”提出してください」という宿題に、容量オーバーで送れないほど写真を選んじゃって。と言うか選びきれなかったのです。

    画像: いつも通る道でも行く度に違う表情を見せてくれます

    いつも通る道でも行く度に違う表情を見せてくれます

    画像: お気に入りの1枚♡ タイトルは『Madeleine et Monsieur』(マドレーヌとムッシュー)

    お気に入りの1枚♡ タイトルは『Madeleine et Monsieur』(マドレーヌとムッシュー)

    そのスライドをみなさんと観ながらわたしのパリ愛を熱く熱く語りました。

    実は、この講演会のお話をいただいた時は今年のパリ行きは諦めていました。

    理由はふたつ。

    ①昨今の円安でホテル代が目ん玉飛び出るほど高騰

    ②愛犬つぶの介護(といっても元気です)

    毎年必ず行っていたパリだけど(友人たちには帰省と言っている)、今年はむずかしいなぁ……と。

    「行く」(叶える)を前提に考える

    画像: お気づきかしら? パリ6区にある「Le Bonaparte」のファサードがトリコロール!

    お気づきかしら? パリ6区にある「Le Bonaparte」のファサードがトリコロール!

    でもね、最後の質問タイムでご参加いただいた方から「かおりさんの次のパリ行きはいつですか?」「パリツアーを開催してほしいです」と。

    待てよ、通っちゃうパリの魅力をみなさんの前で熱く語っているのに、行くための方法を考えず諦めよう、諦めようとなぜ私はしてるんだろ? 私らしくないぞ! ってピカーンと雷が落ちました。

    『やっぱり(やっパリ)今年も愛するパリに行こう!』と考えが一転。

    思い立ったが吉日。お尻に火がついたらもうこの勢いは誰にも止められない。笑

    まずはオットを説得(これは簡単だった)、資金の準備(これは大変だった)、日程が決まったらエアーの手配と宿泊先の予約

    海外旅行保険もきちっと入って、パリ在住の友人たちに「会えるー?」と連絡。

    散歩のコースやどこで何を食べる? は機内で考えるとしよう。

    だって14時間もあるんだもの。何度、いやっ何十回行ってもワクワクする。

    まさに『わたしがパリに通う理由探しの旅』ですね。

    画像: カウンターでひとりでボーっとする時間も愛おしい

    カウンターでひとりでボーっとする時間も愛おしい

    この突然決まったパリ行きもぜったい意味がある。きっと次の楽しい何かに繋がる、そんな予感がします。

    そうよ、楽しみは見つけるもの

    それでは秋のパリの空気をいっぱい吸い込みに行ってきまーす!

    20 septembre 2024



    画像: 「行く」(叶える)を前提に考える

    桜井かおり(さくらい・かおり)
    文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
    インスタグラム:@kaorilotta

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    『マダム・ロッタとパリ行かない?』(桜井かおり・著/旭屋出版)|amazon.co.jp

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