• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。11月になり冷える日も出てきました。

    猫のための冬対策。まずは日光がよく当たる場所に移動させる

    早いもので、もう11月になりましたね。

    今年の残暑はなかなか厳しいものでしたが、さすがに少しずつ涼しい日が増えてきました。

    急に寒くなると、体調を崩しやすいのは人も猫も同じ。訪れる寒い季節を「ゆっくり」と迎えていきたいものですね。

    大阪にある我が家では、本格的な冬対策はまだ少しあとになります。

    今の時期は特に暖房器具を出すのではなく、「自然のぬくもり」を利用して、猫たちにぬくぬく暮らしてもらおうという作戦。

    たとえば、お日さまのよく当たる場所には、ふかふかの寝床を用意します。太陽という自然のヒーターで温められて、猫たちもぽっかぽか。(特に黒猫は、他の子よりもアチチになります(笑)。)

    またキャットタワーも、いつものものとプラス、毛足の長いものが人気になります。これも、窓辺の日差しの差しこむ場所に設置すると、ふかふか&ほかほかで、それだけでまるで暖房ベッドのように。

    画像: 猫のための冬対策。まずは日光がよく当たる場所に移動させる

    人肌の暖かさが猫の好きな温度。しっかり触れ合いを

    そして、何より猫同士の体温。

    これは多頭飼いだからできるのですが、夜の冷える時間帯になると、自然とみんな集まってきて寄り添います。

    うちは黒猫が多いので、まるで大きな黒いワンちゃんと暮らしているみたい。

    お互いのお腹を揉んだり、グルーミングのし合いっこで、気がつけばゴロゴロと心地よさそうな音が聞こえてきます。

    画像1: 人肌の暖かさが猫の好きな温度。しっかり触れ合いを

    猫の好む暖かさは、じんわりと温かい「人肌」だといいます。

    この時期からガンガン暖房をつけなくても、いつもの場所にぬくもりを感じられるスペースがあるだけで、結構満足してくれます。

    最後に、今こそ活用してほしいのが「人間暖房器」。

    一緒に布団に入ったり、お膝に乗ってもらったり……。多頭飼いでなくても、家にはちょうど「人肌」の私たちがいます。

    寒さを逆手にとって、いつもはマイペースな猫さんとくっついて、ラブラブ時間を過ごしましょう。

    絆も深まり、お互いぽかぽか。

    冬は寒いですが、だからこそ、生きているぬくもりを感じられる素敵な季節なんですね。


    画像2: 人肌の暖かさが猫の好きな温度。しっかり触れ合いを

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

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