(『天然生活』2023年3月号掲載)
“シェアしやすい掃除法”で、家族全員で習慣化
大掃除や週末掃除などもやらず、月に何度かある来客に合わせて掃除するほか、ついで掃除などをこまめにやるようにしているというEmiさん。
また、掃除だけではなく家事全般を夫婦だけでなく子どもたちも含めて家族みんなでシェアするのがEmiさん流です。
「掃除や家事は毎日のことだから得意で好きな人がやるのが一番だと思うんです。私はそれを見極めてシステムを考えたりルールを決めたりするだけ。また、子どもたちには小さなころから『快・不快』を教えています。たとえば、ごはんを食べるときにテーブルに物がごちゃごちゃとあったらどう? と。自分が気持ちいいラインを知れば、日々の掃除も必要なやり方が見えてくると思います」
Emiさんのすっきり暮らすアイデア 01
玄関と水まわりにマットは置かない
結婚して16年、トイレマットを使っていたのは最初の1年ほどで、そのあとは一切なし。また、キッチンマットも同様。
「マット関係はそれ自体をきれいにしなくてはいけないので、それがあることで余計な動作が増えてしまいますよね」
掃除だけでなく家事全般で“やらなくていいこと探し”をしているというEmiさん。
「100あるものを60に減らせば自分や家族の負担も減りますね。ちなみに、わが家ではバスマットも使っていません。試しにやめてみたら、案外なくても大丈夫となり、とても楽になりました」
Emiさんのすっきり暮らすアイデア 02
排水溝のふたは開けっぱなしに
アイデア1の“やらなくていいこと探し”と同じ考えで続けているというのが排水溝のふた。
「キッチンも風呂場も16年前からずっとふたなし。ごみや汚れが丸見えになっているからこそ、すぐに集めて捨てたり、きれいに掃除したりできます。常に見えていることは意外と大事です」
Emiさんのすっきり暮らすアイデア 03
換気扇にはカバーを貼る
トイレと洗濯機上にある換気扇にホコリがたまるのを防ぐため、カット済みのカバーを使用。
「リフィルが必要なグッズはあまり使わないのですが、これだけは別。換気扇を外して定期的に洗うより、月に一度、交換するほうが私にとっては楽で続けています」
Emiさんのすっきり暮らすアイデア 04
家族で使う古布の置き場をつくる
洗面所の引き出しのひとつは家族の不要な衣類などを入れるスペースに。
「ウエスのようにサイズを切りそろえるのは私には続かないので、そのまま入れるのがポイント。汚れなどをふきたいときは、ここから取って使うのが家族内での習慣になっています」
Emiさんのすっきり暮らすアイデア 05
家族が手伝いやすい道具を選ぶ
お風呂の浴槽を洗うのは夫の役割。朝、髪をセットするタイミングでやるのがルーティンだといいます。
「浴槽に入らなくても洗えるよう、柄の長いスポンジがいいなといわれてネットで探しました。掃除をする人がやりやすい方法、使いやすい道具を使うことが続く秘訣だと思います」
Emiさんの“続かなかった”掃除法
掃除ロボットに任せること
「以前は掃除ロボットを使っていましたが、在宅で仕事をすることが多くなり、音が気になったので試しにほうきを使ったんです。それが思いのほかよかったので掃除ロボットは使わなくなりました。椅子をテーブルに上げる作業もなく、より楽になりました」
〈イラスト/須山奈津希 取材・文/結城 歩〉
Emi(えみ)
整理収納アドバイザー。暮らしとオリジナルウェアのショップ「OURHOME」主宰。“家族のちょうどいい暮らし”をコンセプトに仕組みづくりから提案。インスタグラム@emi.ourhome
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです