• 数々の「やらなければいけないこと」がある毎日だから、負担なく、楽に。心地よく暮らすためには工夫が必要です。もともとは「片づけられない人」だというLoveit店主・はったえいこさんに、「ここだけやれば大丈夫」な、最低限の片づけのルール5つを教えていただきました。
    (『天然生活』2022年3月号掲載)

    “最低限”だけ整える、がんばらない「シンプルな片づけ」

    「私、片づけられない人だけど大丈夫かしら」。そういって笑うのは、栃木県益子町で暮らしの道具や器の店を営むはったえいこさん。

    縁があったという奥会津の古民家を移築して建てた小さな家で、愛犬のコハクと愛猫のアッシュと生活しています。

    玄関は清潔に整い、やわらかい光が差し込むリビングと台所は、月日に磨かれた古い家具や道具が配されて心地よい温度に満ちています。片づけられないなんて、にわかに信じられませんが……。

    「散らかったままではまずいので、最低限だけ整えたんです」

    はったさんがいう最低限とは、玄関とトイレを掃除し、ラグやクッションに付いた犬と猫の毛を取って、テーブル上を片づけたこと。

    「毎日、完璧に片づけるのは私には無理なので、『自分が気になるところがきれいなら十分』と思っています。今日は皆さんが来るからテーブルの上も整えましたし、ふだんから部屋を片づけるきっかけに人を呼ぶようにもしています」

    「ここだけやれば大丈夫」で心を軽くするルール5つ

    毎日の片づけは、自分が心地よくいられる“最低限”をやればOK。今日も「やった、やった」と小さな達成感をもつことが大切です。

    はったさんの最低限のルール01
    犬と猫の毛だけは、必ず

    画像: はったさんの最低限のルール01 犬と猫の毛だけは、必ず

    ソファについた愛犬・コハクと愛猫・アッシュの毛はこまめに取る。東京・浅草の老舗ブラシ屋の毛玉取りブラシ。驚くほど取れるそう。

    はったさんの最低限のルール02
    シンクに洗いものは残さない

    画像1: はったさんの最低限のルール02 シンクに洗いものは残さない

    古民家の外壁だった板や自身で制作したタイルなどを材料に、知人の大工につくってもらった台所。

    画像2: はったさんの最低限のルール02 シンクに洗いものは残さない

    食事の都度、食器や鍋を洗ってざるなどに干し、シンクをきれいに。

    「単純に、シンクが混んでいると次に使いにくいからです」

    画像3: はったさんの最低限のルール02 シンクに洗いものは残さない

    「茶渋とりにはこれが一番」と少量の重曹を貝殻に入れて、すぐ使えるようにシンク脇に。

    はったさんの最低限のルール03
    外で使うものは玄関に置く

    画像: はったさんの最低限のルール03 外で使うものは玄関に置く

    長靴やコート類などは玄関の一角にまとめておけば、使うときにスムーズ。かごには、コハク用の道具や細かいものを収納する。

    はったさんの最低限のルール04
    用途で色分けすれば混乱しない

    画像: はったさんの最低限のルール04 用途で色分けすれば混乱しない

    「赤いラインはコハク用で、青が台所のふきんなどの私用。色で分ければ視覚的にもわかりやすく、迷わず、仕分けしやすいです」

    はったさんの最低限のルール05
    玄関とトイレだけは毎朝きれいに

    画像: はったさんの最低限のルール05 玄関とトイレだけは毎朝きれいに

    毎朝愛犬・コハクの散歩から帰ったら、エントランスをさっと掃除。

    「犬の毛がたまりやすいので、気の流れを整えるためにもきれいにしておきます」



    〈撮影/有賀 傑 取材・文/熊坂麻美〉

    はったえいこ
    器や暮らしの道具、アンティーク、食品などを扱う「Loveit」を運営するほか、カウンセリング業も行う。
    https://loveit-circus.com/

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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