(『天然生活』2020年1月号掲載)
旬のおいしさを閉じ込めて
甘酸っぱさと、キリっとした酸味を楽しむ、2種類のりんご漬け
料理家のたくまたまえさんに、自家製保存食「りんごの砂糖漬け」と「りんごのサワー漬け」のつくり方を教えていただきました。
りんごで漬ける砂糖漬けやサワー漬けは、冬の時季のお楽しみ。
「薄切りのりんごでつくると早くでき上がり、実もおいしく食べられます。日に日にびんの中の赤味が増していって、見ているだけでも気分が上がります」とたくまさん。
りんごは、手に入れば紅玉でつくるのがおすすめ。1カ月ほどしたら実は取り出して。その実もおいしく食べられます。
「りんごの砂糖漬け」のつくり方
漬けたら数日後には楽しめる、手軽さがうれしい果実シロップ。
ガラスの中で日に日に色づいていくのを眺めるのも楽しい。
材料(つくりやすい分量)
● りんご(あれば紅玉) | 2個 |
● レモン汁 | 2個分 |
● きび砂糖 | 260g |
つくり方
1 りんごは4つ割にして芯を除き、皮ごといちょう切りにする。
2 ボウルにレモン汁を入れ、1を加えて全体を手で混ぜる。砂糖を加えてさらに何度か混ぜながら10分ほどおく。砂糖が溶けたら保存びんに入れ、1日に1回、びんの上下を返す。
※2日目からが飲みごろ。冷蔵庫で1カ月ほど保存可能。
※実とシロップをお湯割りにしていただく。180mLのお湯に大さじ1ほどが目安。
「りんごのサワー漬け」のつくり方
同じ分量・切り方のりんごをキリッとした酸味のサワー漬けに。
砂糖漬けと同様、ボウルでレモン汁となじませるのがポイント。
材料(つくりやすい分量)
● りんご(あれば紅玉) | 2個 |
● レモン汁 | 2個分 |
● 氷砂糖 | 200g |
● 酢 | 500mL |
1 りんごは4つ割にして芯を除き、皮ごといちょう切りにする。
2 ボウルにレモン汁を入れ、1を加えて全体を手で混ぜる。
3 保存びんに2と氷砂糖を交互に入れ、最後に酢を加える。1日に1回はびんの上下を返し、浮いた実がシロップにつかるようにする。1週間ほどしたら完成。
※1カ月ほどしたら実は取り除き、シロップは1年ほど保存可能。
※ソーダ割りのほか、お湯割りでも。180mLの炭酸水かお湯に大さじ1ほどが目安。酸っぱいのでお好みではちみつを加えて。
※甘酢のように、ドレッシングやあえものに使ってもおいしい。
〈撮影/砂原 文 取材・文/結城 歩〉
たくまたまえ
『たまちゃんの保存食』(マイナビ)が好評。夫のためにつくって公開しているインスタグラム「たま弁」@tama.tamabenのファンも多い。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです