(『天然生活』2020年1月号掲載、『天然生活web』2022年12月17日)
魔法の毛糸で編む
平和の靴下
マルティナさんが幼いころから編んでいるドイツ式の靴下です。
かかとは、すっぽりと包み込んでくれるボックス型で、ポイントさえ押さえれば初心者でも手軽。
ピンク系は左右の柄を合わせていますが、青系のように左右の柄の向きが逆になるようにすれば、柄合わせの手間も、毛糸のむだもなく、編めます。
wrapping idea
「平和の靴下」のラッピングアイデア
How to knit
「平和の靴下」の編み方
使用糸
● Opal毛糸 65g
〈ピンク系〉赤ずきんちゃん(KFS 112)
〈青系〉キャラメル(KFS 179)
用具
● 5本棒針(短)1号(2.5mm)
● とじ針
ゲージ(10cm四方)
● メリヤス編み 33目44段
でき上がり寸法
● 足のサイズ 23.5cm
〈平和の靴下の編み方図〉
〈ピンク系〉
左右の編み始めの色(柄)をそろえて編む(柄合わせ分は使用量に含まれていません)
〈青系〉
片方は糸玉の巻き始め側から、もう片方は、糸玉の巻き終わり側から編む
編み方
〈ピンク系〉
〈青系〉
1 「編み進むつくり目」で目をつくり、足首を「メリヤス編み」で輪に編む。
2 往復編みで、かかとのフラップA・Bを編む。
※ ■と■の編み方は、下の写真を参照してください
3 足首・かかとから目を拾い、マチを、目を減らしながら輪に編む。
4 底・甲を「メリヤス編み」で輪に編む。
5 つま先を、底・甲から続けて、減らし目しながら輪に編み、編み終わりの目に糸を通して、絞る。
6 糸の始末をする。
〈フラップAの■の編み方〉
1 フラップAを編み図どおりに、29目編む。 最後の目を編む前に糸を手前にし、矢印のように右針を入れて目を移す。
〈フラップAの■の編み方〉
2 上の1を裏に返し、最初の目に針を矢印のように入れて、向こう側の糸をかける。
3 かぎ針の「くさり編み」を編むように、糸を引き出す。
〈フラップBの■の編み方〉
1 フラップBの奇数段(1段目を除く)の最初の目は、矢印のように右針を入れて目を移す。
〈編み進むつくり目〉
1 結び目をつくり、針に糸をかける。
2 右針を入れ、糸をかけて引き出す。
3 左針を矢印のように入れ、右針を抜くと1目が編みあがる。
4 2、3を繰り返す。
5 必要目数を編む。
〈作品制作アシスタント/鈴木裕美 撮影/山口 明(P. 68~70)、村尾香織(P. 71~72) スタイリング/西森 萌 編み方/柳沢ゆり、田中利佳 イラスト/たまスタヂオ 撮影協力/AWABEES〉
梅村マルティナ(うめむら・まるてぃな)
ドイツ製の毛糸「Opal」を使った編み物作品を制作し、評判に。東日本大震災後、宮城県気仙沼の避難所に毛糸を送ったことをきっかけに活動の場が広がり、「KFS」を設立。著書に『しあわせを編む魔法の毛糸』『レリーフ編み』(ともに扶桑社)など。
https://www.kfsatelier.co.jp/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
*このページに掲載した「平和の靴下」は、梅村マルティナさんの著書『しあわせを編む魔法の毛糸』で、編み方を写真でより詳しく解説しています。また、メンズ、キッズ、ベビーサイズの靴下の編み方も掲載しています。ぜひご覧ください!