• 手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに、新しい年の目標を教えてもらいました。大人になってから着物のよさに気づいたという美濃羽さん。もっと気軽に着物を着て、お茶を習ってみたいといいます。そんな美濃羽さんの目標をかなえる暮らしのアイデアも伺いました。
    (『天然生活』2024年2月号掲載)

    手づくり暮らし研究家・美濃羽まゆみさんの新年の目標

    手づくり暮らし研究家の美濃羽まゆみさんに新年の目標を教えてもらいました。若いころは反発していた着物に親しんだり、お茶や保存食づくりを楽しんだり……。目標をかなえる暮らしのアイデアも教えていただきました。

    新年から始める小さな目標

    01 ひとつのことに向き合う時間をもつ

    お茶や着物を楽しむ時間をもちたいという美濃羽さん。「せっかちな性分なので、つい何かしながらやってしまうこともありますが、日常のなかでも意識して、ひとつひとつに取り組みたいです」

    02 手づくりの楽しさを分かち合いたい

    「自分でつくる時間も楽しいけれど、みんなでやればもっと楽しい」。フリースクールの手づくり体験や手縫い教室を通して、そう実感。手軽なキットやワークショップを通して喜びを伝えたいそう。

    03 保存食づくりをもっと楽しみたい 

    日頃から手づくりする保存食。庭の南高梅やゆず、山椒なども生かして、もっといろいろなものをつくってみたいとか。「子どもがたくあん好きなので、漬物のバリエーションも増やしたいです」

    小さな目標をかなえる5つの暮らしのアイデア

    アイデアその1 
    着物を楽しむ時間をつくる

    画像: 着付けできるようになり、家族や知人から譲り受けた着物も多い。「気軽に着て、日の目を見せたいですね」

    着付けできるようになり、家族や知人から譲り受けた着物も多い。「気軽に着て、日の目を見せたいですね」

    子どもふたりと習う日本舞踊をきっかけに、着付けを習得。

    スムーズに着られるようになると、ふだんのお出かけも着物が着たくなります。

    「服づくりをしていると、つくづく着物はむだがないと思います。

    母とは背丈も手の長さも違いますが、直せば着られる。

    着るのもたたむのも、着物は手がかかるけど、その手間も面白いです」

    アイデアその2  
    お茶のお稽古を始めてみたい

    画像: 保温ポットにお湯を入れて、どこでも気軽に抹茶を一服。季節のいい時季は、庭のテラスで楽しむことも

    保温ポットにお湯を入れて、どこでも気軽に抹茶を一服。季節のいい時季は、庭のテラスで楽しむことも

    仕事を始める前にお茶を飲み、気持ちを整えるのが近頃の習慣。

    ひとつのことに向き合う、日常のなかの大事な時間です。

    冬場はよく抹茶をたて、夏は煎茶や紅茶を淹れます。

    「お茶は習ったことがなく、母がたてるのを見ていたくらい。

    自己流で楽しんでいますが、日舞を教えてもらうなかでいろいろ学びがあったので習ってみたいです。

    そう口にしていると、ご縁がつながるかなと思っています」

    アイデアその3  
    手芸を楽しむ時間を暮らしに届けたい

    画像: 名づけておにぎりケース。パーツをセットにしてすぐつくれるように

    名づけておにぎりケース。パーツをセットにしてすぐつくれるように

    服づくりでできる、はぎれを生かして、いろいろな布小物をつくる、美濃羽さん。

    「カットした生地とつくり方をセットにした、気軽に楽しんでもらえる手芸キットをオンラインショップで販売できたら」

    鍋つかみは襟を取るときにできる、丸いはぎれを生かしてデザイン。

    手が慣れたら家にあるはぎれでもつくりたくなるはず。

    画像: いろいろな小物をキットにして販売予定

    いろいろな小物をキットにして販売予定

    アイデアその4  
    子どもたちと一緒に手づくりを楽しむ

    画像: はぎれをぴりぴりと裂いて、みんなでつくったはたき。日常のなかで、使えるのもうれしい

    はぎれをぴりぴりと裂いて、みんなでつくったはたき。日常のなかで、使えるのもうれしい

    友人と運営するフリースクール「くらら庵」で手づくり体験を企画。

    「はたきづくりをしたときは、男の子は棒を振り回してチャンバラごっこ、女の子はそれを冷ややかに見ていて面白かった。

    学生や子育てを終えた方がボランティアで手伝ってくれていて、大人も手づくりに興味津々。

    子どもに戻って一緒につくるのが楽しいです

    画像: 上のポシェットは長男作。「ゲーム機を入れて愛用してくれています」

    上のポシェットは長男作。「ゲーム機を入れて愛用してくれています」

    アイデアその5  
    庭の恵みも生かして家族も喜ぶ保存食づくり

    画像: 住まいの隣の物件が空き、アトリエに。庭には実がなる木をたくさん植え、保存食づくりに活用

    住まいの隣の物件が空き、アトリエに。庭には実がなる木をたくさん植え、保存食づくりに活用

    子どもたちが大好きで、毎年、梅干しを漬けている、美濃羽さん。

    庭に植えた南高梅が大きく育ち、昨年はじめて1kg収穫。正真正銘、自家製の梅干しができました。

    「もう食べられるんですが、もったいなくてまだ食べてないんです。

    庭のゆずも大きくなって、そろそろ収穫時。ゆずこしょうを仕込んでみたいと思っています」。

    画像: 庭の南高梅でつくった梅干し。コチジャンもはじめて手づくり

    庭の南高梅でつくった梅干し。コチジャンもはじめて手づくり


    〈撮影/わたなべよしこ 取材・文/宮下亜紀〉

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    別冊天然生活『美濃羽まゆみさんの手づくりのある暮らし』

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    美濃羽まゆみ(みのわ・まゆみ)
    手づくり暮らし研究家。ハンドメイド子ども服・おとな服ブランド「FU-KO Basics.」主宰。京都の町家にて夫、娘、息子、猫2匹と暮らす。子どもの居場所『くらら庵』を運営し、2023年11月にカリキュラムを組んだフリースクール『ゆらり庵』もオープン。
    インスタグラム@minowa_mayumi



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