落ち着いた色合いになりがちな冬に、明るさと華やかさを添えてくれる「白」のニット小物。ニットデザイナーのサイチカさんに、手にフィットしやすい「ミトン」のつくり方を教わります。白だから映える立体的な模様は、実は同じ操作の繰り返し。美しい陰影が浮かんでくる工程も楽しめます。
（『天然生活』2021年12月号掲載）
（『天然生活』2021年12月号掲載）
模様を楽しむ白のニット小物
ミトン
交差させながら編むことで、縄のようにねじれた模様が浮かび上がるケーブル編み。
安全祈願や子孫繁栄など縁起のよい意味をもつ模様ともいわれています。
2目ゴム編みをベースにしているので、着けたときにしっかりと手にフィット。
また、ゴム編みは、模様の陰影が出やすく、きりりとしっかりとした表情が堪能できます。
ミトンの編み方
材料
| リッチモア パーセント 白（1） | 65g |
用具
| ● 5・3号4本棒針 |
| ● なわあみ針 |
| ● とじ針 |
ゲージ（10cm四方）
模様編み 32目 30段
でき上がり寸法
手のひらまわり 20cm
編み方
１ 「指に糸をかけるつくり目」で目をつくり、輪にして「2目ゴム編み」「模様編み」でミトンを編む。途中親指用に別糸を編み入れる。
２ 別糸を解きながら、上下から目を拾い、「2目ゴム編み」で親指を輪に編む。
３ ミトン・親指の編み終わりの目にそれぞれ糸を通して絞る。
４ 糸の始末をする。
手のひらも甲と同じケーブル模様。親指は2目ゴム編みでよりフィット
〈作品デザイン・制作／サイチカ 撮影／松元絵里子 スタイリング／前田かおり 編み方／柳沢ゆり イラスト／たまスタヂオ 撮影協力／AWABEES 糸提供／ハマナカ ☎075-463-5151〉
サイチカ（さいちか）
ニットデザイナー。雑誌や書籍、メーカーなどへのニットデザインの提供、舞台、広告などの衣装製作など幅広く活躍。著書に『アイスランドのロピーで編むノマドのニット』（小学館）など。作品で使用した糸は、自身のアトリエ兼ショップ「糸と針」にて取り扱っている。詳しくは、インスタグラム＠saichikaknit
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
