落ち着いた色合いになりがちな冬に、明るさと華やかさを添えてくれる「白」のニット小物。ニットデザイナーのサイチカさんに、繊細なレース模様が美しい「靴下」のつくり方を教わります。白だから映える立体的な模様は、実は同じ操作の繰り返し。美しい陰影が浮かんでくる工程も楽しめます。
(『天然生活』2021年12月号掲載)
(『天然生活』2021年12月号掲載)
模様を楽しむ白のニット小物
靴下
スリッポンなど甲の見える靴を履いたときに、繊細なレース模様がのぞくようにデザインされた靴下。
つま先と底、ボックスタイプのかかとは、2目ゴム編みでサイズ問わずフィット感を得られ、また、負荷がかかる場所なのでより強度がアップします。
履き口にはかぎ針で縁編みを。かっちりとしたスタイリッシュさが加わります。
材料
ISAGER JENSEN YARN 白(0) | 75g |
用具
● 3号4本棒針 |
● 5/0号かぎ針 |
● とじ針 |
ゲージ(10cm四方)
模様編み 24.5目 30段
でき上がり寸法
約22cm
編み方
1 「指に糸をかけるつくり目」で目をつくり、輪にして「模様編み」で足首を編む。
2 足首に続けて「2目ゴム編み」でかかとを往復編みで編む。
3 かかと・足首に続けて底を「2目ゴム編み」、甲を「模様編み」「2目ゴム編み」で輪に編む。
4 底・甲に続けて「メリヤス編み」でつま先を輪に編む。
5 つま先の☆どうしを「メリヤスはぎ」する。
6 履き口に「縁編み」を輪に編む。
7 糸の始末をする。
〈作品デザイン・制作/サイチカ 撮影/松元絵里子 スタイリング/前田かおり 編み方/柳沢ゆり イラスト/たまスタヂオ 撮影協力/AWABEES〉
サイチカ(さいちか)
ニットデザイナー。雑誌や書籍、メーカーなどへのニットデザインの提供、舞台、広告などの衣装製作など幅広く活躍。著書に『アイスランドのロピーで編むノマドのニット』(小学館)など。作品で使用した糸は、自身のアトリエ兼ショップ「糸と針」にて取り扱っている。詳しくは、インスタグラム@saichikaknit
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです