• 映画を観るとき、つい目が行く料理とお菓子。印象的な使われ方をしていると、物語にもぐっと深みが生まれます。料理家の坂田阿希子さんに、気になった映画のなかのお菓子とレシピを伺いました。今回は、『LION~25年目のただいま~』のインドの伝統菓子ジレービーのつくり方を。
    (『天然生活』2020年3月号掲載)

    『LION~25年目のただいま~』のジレービー

    画像: 『LION~25年目のただいま~』のジレービー

    揚げたてのあつあつのうちにシロップにつける、インドの伝統菓子。

    サクッじゅわっとした食感と、素朴な甘味がクセになるおいしさ。

    画像: ©2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

    ©2016 Long Way Home Holdings Pty Ltd and Screen Australia

    『LION/~25年目のただいま~』

    5歳のころにインドで長距離列車に迷い込んでしまい、養子としてオーストラリアで育った青年が、Google Earthを使い、25年を経て生まれ故郷の家族と再会。

    嘘のような実話に基づいた、感動のヒューマンドラマ。

    2016年/オーストラリア/監督:ガース・デイヴィス/ギャガ

    材料(つくりやすい分量)

    ● 薄力粉1カップ
    ● 強力粉1カップ
    ● A
    ・カルダモンパウダー小さじ1/4
    ・ターメリックパウダー小さじ1/4
    ・ドライイースト小さじ1
    ・コーンスターチ小さじ4
    ● B
    ・ヨーグルト小さじ2
    ・サラダ油小さじ2
    ・ぬるま湯400mL
    <シロップ>
    ● C
    ・水1カップ
    ・グラニュー糖150g
    ● D
    ・サフランひとつまみ
    ・カルダモンパウダー少々
    ・レモン汁小さじ1
    ・オレンジフラワーウォーター適宜

    つくり方

     ボウルに薄力粉、強力粉を入れて泡立て器で混ぜ、Aも加えてさらに混ぜる。

     のまんなかをくぼませて、Bを加えながら泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。

     ボウルにラップをかけ、60℃の湯で湯せんにかけ、そのまま30分~1時間おいて発酵させる。

     を泡立て器で混ぜて空気を抜き、注ぎ口が細いディスペンサーなどに入れる。

     シロップをつくる。小鍋にCを入れて火にかけ、5~6分煮詰める。沸騰の泡が小さくなって煮詰まってきたら火を弱め、Dを加える。

     揚げ油(分量外)を160~170℃に熱し、を直接しぼり入れる。両面が色づくまで揚げ、油を切って直接に入れ、1~2分つけて取り出す。



    <料理/坂田阿希子 撮影/砂原 文 スタイリング/荻野玲子 取材・文/田中のり子>

    坂田阿希子(さかた・あきこ)
    料理家。料理家アシスタント、フランス菓子店・料理店で経験を重ね、独立。2019年秋代官山に「洋食KUCHIBUE」をオープン。著書に『ピラフとドリア』(立東舎)、『トマト・ブック』(東京書籍)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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