• 料理応援家の本多理恵子さんは50代。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、味噌だれでやわらかい「味噌焼き鳥」のお話。

    味噌だれで焼くと、ささみがしっとりやわらかく

    焼き鳥は塩かしょうゆの甘だれのイメージですが、今回は味噌だれに漬け込むレシピをご紹介します。

    使う鶏肉は「ささみ」がおすすめです。

    胸肉でもよいのですが、ささみの方が縦にふたつに切るとちょうどいい大きさになるので私はささみをよく使います。

    また、パサつくイメージがありますが、味噌だれに漬けることでしっとりやわらかく仕上がります。

    味噌はお味噌汁にも使う米麹の中甘口タイプを使っています。

    漬け込み時間は2~4時間を目安にしてください。

    竹串にさす時は布を縫うようにさし、最後に平らになるように少し肉を広げると厚みが均一になってムラなく焼くことができます。

    画像: 味噌だれで焼くと、ささみがしっとりやわらかく

    お弁当のおかずにも

    この串にさす手間が面倒なときは、ささずにそのままフライパンで焼いても良いと思います。

    お弁当に使うときはその方がよいかもしれませんね。

    下味がついていて少し焦げやすいので注意してください。中弱火でじっくり焼きましょう。

    焼き上がりに少し火力を強くしてお好みの焦げ目をつけると香ばしさが増します。

    粉山椒や七味唐辛子をかけたり、またサンチュやサニーレタスなどに巻いていただくのもおすすめです。

    味噌焼き鳥のつくり方

    画像: 味噌焼き鳥のつくり方

    材料(8本分)

    画像: 材料(8本分)
    ●鶏ささみ4本
    ●油大さじ1
    <味噌だれ>
    ・味噌大さじ1と1/2
    ・酒大さじ1
    ・砂糖小さじ1
    ・しょうゆ小さじ1
    ・おろしにんにく小さじ1

    つくり方

     鶏肉を縦半分に切って筋も取り除く。

     ポリ袋に味噌だれの材料と切った鶏肉を加えてもみ込み、冷蔵庫で2~4時間なじませたら竹串にさす。

    画像: 布を縫うような要領で竹串をさす

    布を縫うような要領で竹串をさす

     フライパンに油を広げ、串に刺した鶏肉を並べてふたをして中弱火で加熱する。

    画像1: つくり方

     焼き色がついたらふたを取り、肉を反対側に返して焼く。

    画像2: つくり方

     最後に火力を中火にし、好みの状態まで焦げめをつける。



    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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