• 写真と文を軸に、さまざまな表現をする七緒(なお)さん。鎌倉山の麓で育むゆるやかな暮らしと、15年以上積み重ねてきた“セルフケア”の小さなアイデアをお届けします。今回は、冬の不調におおらかに働きかける、おすすめハーブティーについて。忙しい日々でも、心地よくあることを忘れずに。ゆるく始められる気軽なケアで、毎日のすこやかな変化を楽しんでみませんか。

    大寒の日、ビワの葉をつんでお茶に

    こんにちは、写真と文の七緒です。

    もし庭の木がお茶になるとしたら。考えるだけで、ワクワクしますね。

    鎌倉山の麓の家を選んだ決め手は、庭にビワの木があることでした。なぜならビワの木は「薬木の王様」と呼ばれるほど、さまざまな薬効成分が含まれているから。

    画像: 大寒につむビワの葉は肉厚で良いと聞き、せっせと収穫

    大寒につむビワの葉は肉厚で良いと聞き、せっせと収穫

    乾かした葉を煮出してビワ茶に。喘息や湿疹に効くといわれており、3歳の子の不調にどんぴしゃです。

    漬けてつくるチンキは、昨夏、虫よけスプレーとして大活躍。庭にあったものが、体を整えてくれるなんて不思議。でもうれしい。

    画像: ビワ茶はほのかにピンクでかわいい

    ビワ茶はほのかにピンクでかわいい

    冬に咲く白い花はジャスミンを思わせる甘やかな香り。毎朝、蜜を求めて訪れる鳥たちにも癒やされます。

    みなさんも道端で見つけたら、ぜひ“くんくん”してみてくださいね。

    静けさと健やかさをもたらすハーブティー

    今回は心身の不調におおらかに働きかけてくれるハーブティーの魅力、おすすめブレンドを紹介します。

    ハーブティーの魅力は、一杯という手軽さで、美しさと静けさにふれられ、飲み続けることで心身の不調まで整うこと。

    今、何を飲みたいか自分と対話する。ピンと来たハーブを選ぶ。ポットの中でハーブがゆらめき、透明な湯が草花色に染まっていく。

    抽出を待つ数分は、私に静けさをもたらす時間。ハーブティーが纏うゆるやかな時間にふれるたび、心も体ものびやかになるのを感じます。

    画像: 台所でハーブをブレンドする時間も、セルフケアです

    台所でハーブをブレンドする時間も、セルフケアです

    生理痛や花粉症が楽に
    心身が軽やかになるハーブティー3選

    実はもともとハーブティーが苦手でした。植物療法を学び、暮らしに取り入れた当初は「本当に不調が整うの?」と半信半疑でした。

    でも、変わります。効き目には個人差がありますが、私は飲みはじめた翌月の生理痛が体感8割減り、花粉症もだいぶ楽になりました。

    ここから効果を実感しているブレンドを紹介していきますが、その前に大切なことをひとつ。それはハーブティーのブレンドに正解もNGもないということ。

    効果の方向性だけ理解しておけば、どんなブレンドもOK。お店には不調別のブレンドも用意されています。

    なのでささやかなヒントとして読んでくださいね。大らかさもハーブの魅力ですから。

    ①花粉症、アレルギーケアに

    画像: ①花粉症、アレルギーケアに

    おすすめハーブブレンド

    ルイボス/ペパーミント/エルダーフラワー/ネトル

    めぐりをよくして、アレルギー体質を改善し、鼻炎症状なども緩和してくれます。去年このブレンドを1月頃から1日500mL飲み続けたら、花粉症の症状が和らぎ驚きました。

    ②眠れぬ夜のお守りに

    画像: ②眠れぬ夜のお守りに

    おすすめハーブブレンド

    ジャーマンカモミール/ラベンダー/パッションフラワー

    頭が冴えて眠れない…そんな夜に、鎮静効果が高いブレンドの力を借りると、体の緊張がゆるみ、するっと眠りにつくことができます。私にとってお守りハーブ。

    ③PMS・生理痛の不快を和らげる

    画像: ③PMS・生理痛の不快を和らげる

    おすすめハーブブレンド

    ローズ/ジャーマンカモミール/ラズベリーリーフ

    ※写真にはトウキやチェストベリーも入っています

    PMS・生理中の不快を和らげてくれます。もともと生理痛が重い体質でしたが、生理の1週間前から飲むことで、鎮痛剤をだいぶ減らすことができています。

    ハーブティーは自由。大らかに楽しもう

    画像1: ハーブティーは自由。大らかに楽しもう

    シングルハーブもおいしく飲めますが、ネトルやローズなどは味にクセがあるため、他のハーブとブレンドした方が◎

    子どもも飲むことができますよ。腹痛にはペパーミント、発熱にはエルダーフラワー。香りをかいでもらい、好きなハーブをブレンドしてあげるのも楽しい時間です。

    最低限のルールを守れば、ハーブティーはとっても自由!

    はちみつをたらしても、出がらしをお茶パックにつめてお風呂に入れてもいい。

    体や心の感覚に素直になって、心地よさを選んでみてください。その積み重ねで、気づいたら不調が治っていくかもしれません。

    ▼ハーブティーのセルフケアを詳しく知りたい方は「セルフケアジャーニー#38#61#72」へ

    ▼前回までのセルフケア便りはこちら▼

    1.毎日が変わる「ジャーナリング習慣」

    2.食の3つのルール

    3.冬のあたためケア



    参考書籍『ビワの葉自然療法/望月研』

    画像2: ハーブティーは自由。大らかに楽しもう

    七緒(なお)
    写真と文。人や暮らしにまつわる撮影・インタビューを手がける。代表作に「前田敦子の"月月"」。1児の母。鎌倉山の麓に暮らしながら、植物療法士としても学びを深めている。
    インスタグラム:@naotadachi
    ラジオ(voicy):心地よくきく、セルフケアジャーニー


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