ストーブで焼きりんご、鎌倉の冬
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こんにちは、写真と文の七緒です。2月に入り、ぐっと冷え込みますね。
鎌倉山の麓にある我が家は築50年の古い一軒家。冬はどれほど寒いことか…と怯えていましたが、石油ストーブを取り入れたことで、案外、心地よく暮らせています。
芯からあたたまることに加え、料理もできちゃうのが魅力。りんごを一口大に切って、はちみつたらり。アルミホイルに包み、ストーブにのせて、いい香りが漂ってきたら焼きリンゴの完成。
ほくほく、とろとろ、心もからだもぽっかぽか。ストーブは日常に豊かさを与えてくれます。
今回は冬を心地よく過ごせるセルフケア習慣を、朝・昼・晩に分けて紹介します。
冬でも心地よく
朝・昼・晩のセルフケア習慣
①朝:ハーブ白湯ですっきり目覚めよう
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家で余った適当なハーブを入れれば完成!
朝起きたら、鉄瓶で白湯を沸かします。白湯だけで飲むのも気持ちいいですが、最近は「ハーブ白湯」にハマっています。
つくり方はとても簡単。庭でハーブを収穫し、白湯にぽんと入れるだけ。たとえばレモンバーム、ペパーミント、ローズマリー。料理で余ったハーブを入れてもいいですね。
ほのかな甘さと清々しい香りで、起きぬけの体がしゃきっと目覚めていきます。飲み終えたハーブは土に還します。
お気に入りを器を選ぶと、心がちいさく喜ぶはず。私は陶芸家・十場あすかさんのモロッコカップを白湯用に。やわらかな白が朝の風景にしっくりなじみます。
②昼:絹とウールでぽかぽかに
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冬の仕事タイムの必需品です
日中、デスクワークをする時、大切にしているのは「頭寒足熱」。足元をあたため、頭は涼しくすることで、足先の辛い冷えを感じず、ぽかぽかと心地よく過ごすことができます。
具体的には、絹とウールの五本指靴下を重ね履きし、カバーソックスもウールに。湯たんぽを足元にひそませると、足湯に入っているような気持ちよさ。
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靴下は絹やウール、綿などの自然素材にするのがポイント。
足先の冷えがないと、心もどっしりして、地に足がつく感覚があります。それは仕事をすこやかに進める上でも助かっています。
詳しく知りたい方は「冷えとり健康法」で調べてみてくださいね。
③晩:クレイバスで一日の疲れを癒そう
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疲れた夜を救うスペシャルセルフケア
「なんだか冷えてる」「今日は疲れた」「頭が冴えて眠れなさそう」ありとあらゆる夜の疲れをほぐしてくれるケアが、クレイバスです。
クレイは粘土鉱物。泥パックをイメージするとわかりやすいでしょうか。
天然のミネラル成分を豊富に含むクレイは、老廃物や汚れを吸着する性質があり、肌や体を整えることができます。スキンケアにもアトピーにも小さな怪我にも使える万能セルフケアアイテム。
クレイバスは、大さじ2〜3杯のクレイを湯船を入れるだけ。入浴による温浴効果とクレイの作用で、からだのめぐりが良くなり、ぽかぽかと温まり、重だるさや疲れがとれるのです。
そして夜、すこーんと眠れます。使うたびに魔法みたい…と感動してしまいます。
私は友人が手がける『GOLEM』のNew Zealand Green Clayを愛用していますが、他にも色々とブランドがあるので、自分に合うクレイを探すのも楽しいはず。
自然の恵みを活かして、楽に心地よく
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どれも自然の恵みを活かしたセルフケアで、手間もかかりません。自然なケアを取り入れることで、忙しい毎日でも心地よい暮らしが楽に叶うと日々実感しています。
またセルフケアは自分で塩梅を調整できるのも魅力。気になるケアを試しながら、自分の心身や暮らしに合う形にチューニングしていく…。
その試行錯誤も心地よく生きることにつながると思います。
冬を暖かく心地よく。気になるものから試してもらえたらうれしいです。
▼あたためケアを詳しく知りたい方は「セルフケアジャーニー#68」へ
参考書籍:『はじめてのクレイケア/川端奈那』『新版万病を治す冷えとり健康法/進藤義晴』
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七緒(なお)
写真と文。人や暮らしにまつわる撮影・インタビューを手がける。代表作に「前田敦子の"月月"」。1児の母。鎌倉山の麓に暮らしながら、植物療法士としても学びを深めている。
インスタグラム:@naotadachi
ラジオ(voicy):心地よくきく、セルフケアジャーニー