• 朝食はあれこれがんばるよりも、気楽さが大切。そこに小さな「満足」があれば合格です。忙しい日々を送る料理家の広沢京子さんに、シンプルな朝ごはんの楽しみ方を伺いました。今回は、見た目も楽しい「エッグトースト」が主役の朝ごはんを教わります。
    (『天然生活』2022年5月号掲載)

    地元・糸島の食材をちりばめた満足朝ごはん

    晴れの日も雨の日も、忙しいときもそうでないときも、毎日食べつづける朝ごはん。

    旅館の朝食のようにずらりと品数を並べたごはんも素敵ですが、日々の「ケの食事」はもっとささやかに。

    「けれどもそこに、自分だけの『特別』が少しあるといいですよね。それがあることでテンションが上がる、これから始める一日の元気のもとになるようなもの」

    広沢さんにとってそれは、地元・糸島近辺や福岡市から届く、信頼できる「つくり手」による食材

    エッグトーストをつくる食パンは「ヒッポー製パン所」のもの。糸島の人気パン店です。

    ヨーグルトは「糸島みるくぷらんと」の「伊都物語」、コーヒーは福岡市在住時からお気に入りの「手音(てのん)」の豆を。

    それに四季折々の糸島産の野菜や果物が、サラダやジュースなどで加わります。

    ひと口食べるだけで体に染みるような滋味が感じられ、おなかの底から深い満足感が生まれる。

    素材ひとつひとつが力強いので、逆に凝った調理は必要ないのかもしれません。

    「朝焼きたてのパンって、本当においしい。車を少し走らせれば手に入るなんて、とても贅沢。身近に多くの尊敬できるつくり手がいる環境は、本当に幸せなことだと思います」

    見た目も楽しい
    「エッグトースト」のつくり方

    画像: 見た目も楽しい 「エッグトースト」のつくり方

    MENU:エッグトースト、サラダ、糸島ヨーグルトとフルーツ、手音のコーヒー

    くりぬいたパンに卵を落としてフライパンで焼く、広沢流エッグトースト。

    半熟にして黄身をくずしながら食べたり、再度パンを返して両面焼きにしたり。

    「子どもはケチャップ、私はマスタードと塩をかけて頂きます」

    材料とつくり方(1人分)

     食パン(5枚切り)1枚は中央に包丁で四角い切り込みを入れ、くりぬく。

     フライパンにバター10gを熱し、のパンとくりぬいた部分も一緒にのせ、中弱火で焼く。

     焼き色がついたら上下を返し、くりぬいた中央に卵1個を割り入れ、焼く。くり抜いた部分も返し、両面を焼く。卵が好みのかたさになったら器に盛り、スパイスソルト少々をふる。

    画像: 中身が見える「キャンブロ」のフードコンテナにパンや野菜を収納

    中身が見える「キャンブロ」のフードコンテナにパンや野菜を収納



    <撮影/大段まちこ 取材・文/田中のり子 構成/鈴木理恵(TAND)>

    画像: 材料とつくり方(1人分)

    広沢京子(ひろさわ・きょうこ)
    料理家。飲食店勤務、フードスタイリストのアシスタントを経て独立。「COOKLUCK」を立ち上げ、雑誌・書籍・広告を中心に幅広く活躍。2009年より拠点を福岡に移し、現在は糸島市在住。2020年にはアトリエ「kichi」を構え、料理教室やイベントを開催する。https://cookluck.com/、インスタグラム@cookluck

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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