いつものごはんに飽きてしまった猫たち。手作りごはんに挑戦してみた
皆さんのおうちの猫ちゃんは、どんなものを食べているでしょうか?
我が家は、メインはドライフード。お医者様に勧められたものを食べてもらい、時々、おやつに市販のウェットフードをあげていました。
ところが、最近、なんだかいつものごはんに飽き気味に。
お腹が減ればドライフードは食べるのですが、ウェットフードは欲しがるものの、いざあげてみると、「なんか違-う」「もっとおいしいやつがいーい」と食べが悪くなってしまいました。
ウェットは絶対にあげなければならないものではありませんが、水分補給のためにも少しは食べてほしいもの。
さて、どうしたことか……と思ったときに、思い出したのが、かつて何かで読んだ「猫の手作りごはん」。
ささ身のレシピに挑戦
人間の食べる食材で、猫用にごはんを手作りするというものなのですが、正直、こんなの食べてくれるのかな? というのが本音でした。
ですが、ものは試し。
たまたまささ身があったので、猫の手作りごはんのレシピを調べ、一度作ってみたのです。
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入れたものは……
・ささ身 1本
・キャベツ 1枚
・にんじん スライス3枚程度
・かつおぶし ひとつまみ
・塩 ひとつまみ
かつおぶしと塩は、レシピではもう少し多めでしたが、あまり取り過ぎも良くないと思い減らしました。
これらをみじん切りにして、200ccほどの水で茹でます。そのスープごと一緒に食べてもらうのが、第一回我が家の猫の手作りごはんでした。
猫たちの反応は……
実際あげてみると……すごい食いつき!
全員が、なんだなんだと集まってきて、においをフンフン。おいしそうに食べ始めました。
もう、感動です。
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私はお料理が大好きで、夫や近くで暮らす母のために、時々凝った料理を振る舞う会を開催したりするのですが、まさか、猫にまで手作りのごはんを楽しんでもらえるなんて!
今までにない満ち足りたしあわせな気持ちになりました。
ドライフードは総合栄養食ですので、やはり日々の栄養を摂取するためには食べてもらいたいものです。
手作りごはんのいいところ
ですが、たまのおやつに手作りごはんは、こんないい効果があるそうです。
(1)無添加のごはんをあげられる
(2)食事から水分を補給できる
(3)体調や好みに合わせたごはんを食べてもらえる
(4)コミュニケーションになる
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作る時に気をつけたいデメリット
ただし、手作りごはんだけだとデメリットもあります。
(1)栄養管理が難しくなる
(2)手間がかかる
(3)日持ちがしない
(4)与えてはいけない食材をしっかり知らなければならない
こうした点を注意しながら、だいたい週に1回程度の割合で、「楽しむ」をテーマに手作りごはんにチャレンジしてみてもいいかもしれません。
かわいい愛猫との「食のふれあい」。
我が家は続けていけたらな、と思っています。
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咲セリ(さき・せり)
1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。
ブログ「ちいさなチカラ」