(『天然生活』2024年3月号掲載)
下半身を温め、ゆるめてめぐりのよい体と心に
「心と体をいやす」というテーマで話すなかで、三上津香沙さんが繰り返したのは「自分ファースト」という言葉でした。
「一番のテーマは愛。自分を愛してあげることで、体も心も整い、人からも大切にされるようになると実感しています」
何か行動するとき、人づきあいや社会の常識、仕事の都合などさまざまな「事情」を優先して、自分の気持ちをあとまわしにしてはいませんか?
「私もそういうタイプでした。でもいまは、常に『それっていまの私がしたいこと? 必要なこと?』と問いかけ、その気持ちに沿って行動するようにしています。それはワガママなんかでは決してなく、自分を大切にしているということ」
自分の気持ちに反し、無理を続けていれば心にも体にも負荷がかかり、健全ではなくなるのです。
それは三上さんが身をもって体験したこと。
40歳前後のころ、子宮筋腫が原因の不調に。ホルモン治療など行いましたが体調は悪くなるばかり......。
そして、たどり着いた整体の先生に「極度に体が冷えています」と指摘されました。
そこで出合ったのが、靴下を重ねばきして下半身を温める「冷えとり健康法」
真冬でも素足にパンプスだった三上さんは、半信半疑でシルクの五本指靴下の上にコットンなどの靴下を重ねばきし、半身浴をして、「冷えとり生活」を始めました。「自分を大切に」ということも意識して......。
「そうしたら、3カ月でつらかった生理痛がやわらぎ、体調がよくなってきたんです。足先って内臓から一番遠い場所で、血のめぐりも滞りがち。そんな、体のなかで最も冷えている足先を温めて、上下の温度差をなくすことで循環がスムーズになる。そうすると免疫力も高まり、代謝も促され調子がよくなるんです。半身浴が一番いいのですが、ずっとしているわけにはいかないので、靴下の重ねばきをして温めのサポートを」
冷えとりで、大げさではなく人生が変わったと話す三上さん。この心地よさを伝えていきたいと、靴下のブランドを始めました。
「毎日はきたいと思えるようなかわいい靴下をつくって、かわいいからはいていて、結果的に冷えとりになっていた、というのがいいなと思っています」

欠かさず飾るという花も、三上さんにとっていやしのアイテム。「蘭系は一年を通して手に入りやすく、持ちもよいので好みです」
三上津香沙さんの
心と体をいやす、工夫
心と体をいやす、工夫
靴下の重ねばきで安心感に包まれる

「w&fw」で靴下をプロデュース。白色が基本だった「冷えとり靴下」が、カラフルでおしゃれになった
始めて20年という冷えとり健康法。シルク→コットンやウールなどの順で靴下を2~4枚重ねばき。
汗をよく吸い、保湿性も高いシルク製を最初にはくことで、足が汗で蒸れることもなく、重ねばきで温まるといいます。
「かかとのガサガサや、足の匂いが気になるという方にもおすすめ。何より、足が温かいことの安心感は素晴らしい」
心と体をいやす、工夫
さまざまな香りで脳をスイッチング
五感のうち唯一、脳にダイレクトに伝わるのが嗅覚。
三上さんは暮らしのなかで、香りの力を存分に使い、気分を高めたり鎮めたり。
「キャンドル、アロマオイル、お香を家中に置いて、気分によって使い分けています」。精油成分の効能の知識もあるけれど「いいなと思う香りが、自分にとって効果のある香りだそう」と、気楽に。

今日のお香は麻のお香。「香りはなく、空間を浄化してくれます」

「アットアロマ」のアロマディフューザーは、ガラスのボトルがインテリアになじんでいる

お気に入りという「ロエベ」のキャンドル。「トマトリーフなど甘すぎない香りで食事中も楽しめます」
<撮影/林 紘輝 構成・文/鈴木麻子>
三上津香沙(みかみ・つかさ)
ヘアメイクを経て、スタイリストに。「冷えとり」生活の経験をもとに、「キレイと健康は、同じ。」をコンセプトにした温活ブランド「w&fw(ダブルアンドエフダブル)」を立ち上げる。ファッショナブルな「重ねばき」靴下や、シルクのキャップなどを提案する。https://www.wandfw.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです