• 美しき鉱物の魅力を語りたい……。天然生活編集部の鉱物好きなふたりが、自慢の鉱物コレクションを持ち寄りました。今回は代表的な鉱物である「水晶」と、宝石としても知られる「ガーネット」をご紹介します。

    幾何学的な結晶構造が不思議な「スぺサルティンガーネット」

    川添 実は私も今日は第一回目ということで、鉱物といえば水晶かなと思って、水晶を持ってきたのですが、菅沼さんの「ヒマラヤ水晶」を見て、急遽「スぺサルティンガーネット」に変更させてもらいました。

    ガーネットはいろいろな色が存在して、スぺサルティンガーネットは一般にオレンジ色とされているようですが、ブラジル産は赤いものが売られているようなので、これはブラジル産なのかもしれません。

    菅沼 そうだったのですね! ガーネットはキラキラした宝石のイメージがありますが、磨く前の原石は結晶がはっきり見えて、面白い形をしていますね。

    川添 この平行四辺形の薄い面が積み重なったような形が、とてもカッコいいと感じてまして、結晶構造って幾何学的な形が多いですけど、これはその極みのひとつのような気がしています。

    画像: 幾何学的な結晶構造がよく見えている

    幾何学的な結晶構造がよく見えている

    菅沼 本当、不思議な形をしていますね。

    川添 これは、劈開(へきかい:鉱物が一定の方向に割れやすい性質)なのかなーと思っていたのですが、調べてみると実は違うようで、成長した結晶の形状のようです。

    菅沼 光で透かすと透明感があってきれいですね。

    川添 写真では伝わりにくいかもしれませんが、赤く透けている美しさにも惹かれました。

    これを買ったのは、池袋で開催されている「東京ミネラルショー」だったのですが、その前の年に初めて行った際に、いろいろ見てとりあえず一番惹かれたのが、結晶構造が面白いこれと同じガーネットでした。

    その際は、まさかこんなに惹かれる鉱物と出合うと思っていなかったので、現金をあまり持って行っておらず、買えなかったんですよ。

    菅沼 結構高いのですか?

    川添 正確な値段は覚えていませんが、当時「ニンテンドーDSが買えるな……」と思いながら購入した気がするので、15,000円ぐらいだったかもしれません。

    菅沼 なかなかいいお値段ですね!

    川添 15年ぐらい前のことですが。「東京ミネラルショー」は12月の開催なので、ちょうど冬のボーナスが出たタイミングで、財布のひもが緩くなる時季でして……。

    菅沼 笑。よきタイミングで素敵な石と出会えてよかったですね!

    川添 いまではなぜか「スぺサルティンガーネット」の原石は、会場でほとんど見られなくなってしまいました。当時も出品は少なくて、かなり広い会場をすべて回って3~4個ぐらいしか見つけられなかったと記憶しています。

    菅沼 とても希少な石なのですね。

    川添 これは長い部分で3cmぐらいの大きさで、見た中で最大ではありませんでしたが、予算の範囲内で結晶構造がよく出ているものを選びました。磨いて宝石にしたガーネットはいまでも売っていますよ。

    原石と研磨石、どちらがお好み?

    画像: 鉱物の大きさはさまざま

    鉱物の大きさはさまざま

    菅沼 川添さんは磨いた石よりも、原石の方がお好きですか?

    川添 私はそうですね。ただ、ミネラルショーには磨いた石を売っているお店も多数出ていて、お客さんもたくさん来ていますから、どちらがいいとか悪いということではなくて、あくまで好みの問題です。

    菅沼 はい。私はどちらも好きです。ところで、川添さんはミネラルショーやミネラルフェアで探すことが多いのですか?

    川添 私はそうですね。池袋のミネラルショー(年1回、12月)と、新宿のミネラルフェア(年2回、5月と10月)に行って、ブラブラして1つか2つ買っている感じです。菅沼さんは?

    菅沼 以前は旅先で買うこともありましたが、いまはミネラルショーや展示会などのイベントで買うことが多いですね。

    川添 鉱物だけでなく、化石もたくさん出品されていて楽しいイベントですよね。

    では、次回はどんな鉱物を紹介しましょうか?

    菅沼 とっておきを持ってきますので、次回もお楽しみに!

    <撮影/山川修一 参考文献/『楽しい鉱物図鑑』(堀 秀道・著、思草者・刊)>



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