(『天然生活』2022年4月号掲載)
イライラ・もやもやが影響しやすい
“気”が滞る「ストレス太り」タイプ
食べる量にかかわらず、体が硬くなったり重くなったりするタイプ。
急に体が膨らむ、逆に縮んでしまうようなことも起こります。
原因は忙しさやイライラ・もやもやの積み重ねなど、ストレス全般。
ストレスのせいで「気」が滞り、体が膨張したりガスがたまったり。
だから休日になると急にやせたりします。

おすすめのダイエット方法
忙しくなると、食べている・食べていないにかかわらず、急に体が膨らんだように感じたり、固くなったりするタイプ。
ほんの1~2週間で体形が変わったりします。
原因は緊張感やイライラ、もやもやといったストレス。
肩こりや頭痛が起きやすく、おなかにガスがたまりやすい。
「体形まで変化するとは」と驚くかもしれませんが、ストレスというものは本当に侮れないもの。
放っておくと最初は「気」だけの滞りだったものが、どんどん質的な滞り(脂肪や痰湿)に変化していくので、注意が必要です。
このタイプは、食事よりもストレス発散が大切です(ただしストレス発散の「ヤケ食い」には注意)。
対策としては、ストレス発散効果がある「香りのよいもの」を積極的に生活に取り入れること。
いい香りに包まれると気分が変わり、滞っていた「気」が流れていきます。
運動もいいですが「やらなきゃ」と義務になると、それが逆にストレスに。
あくまで「楽しい」「気持ちがいい」という感覚を優先し、頭のリラックスを大切にしましょう。
ダイエット方法 その1
香りを使って気をめぐらせる
入浴剤やルームフレグランス、ボディオイルなど、好きな香りを暮らしのさまざまな場面で活用しましょう。
リラックス効果の高いハーブティーもおすすめ。
食材も香味野菜を適度に取り入れて。

ダイエット方法 その2
頭が空っぽになるストレス発散を
レジャーや趣味も、「やらなきゃ」と身構えてしまうと、ストレス太りタイプの人には逆効果。
やり方は自由に、自分がリラックスできて心から楽しいと思えるもので、ストレス発散をしましょう。

ダイエット方法 その3
予定を詰めすぎない
スケジュールを決めるときは、休みを必ず組み込むなど、意識してなるべくゆとりのあるペースを心がけましょう。
遊びの予定でも、義務感や心の負担になるようだったらこのタイプにはNGです。

〈監修/瀬戸佳子(源保堂鍼灸院) イラスト/カトウミナエ 構成・文/田中のり子〉
瀬戸佳子(せと・よしこ)
国際中医薬膳師。北京中医薬大学日本校(現・日本中医学院)薬膳科卒業。東京・青山の「源保堂鍼灸院」併設の薬戸金堂で、漢方相談を行いながら東洋医学に基づいた食養生のアドバイスを行う。雑誌やweb、セミナーの講演などでも幅広く活躍。著書に『季節の不調が必ずラク~になる本』(文化出版局)など。
https://genpoudou.com/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです