• イギリス人の父と、母・作家の森瑤子さんを両親に持つ、インテリアデザイナーのヘザー・ブラッキンさん。日本、イギリス、ベルギー、ドイツに暮らし、小さな頃から身近にあった、手を動かして育てる家づくりの哲学は、いまの暮らしにも息づいています。今回は、そんなヘザーさんに、心地いいを実現するための部屋づくりのコツとアイデアを伺いしました。ペンキを塗り終えるころには、もう次にやりたいことがわいてくる。家づくりは、永遠に完成することがないから楽しいのです。『天然生活』2020年11月号からの一部抜粋で紹介します。
    (『天然生活』2020年11月号掲載)

    家づくりは、楽しい冒険

    「窓からの眺めが気に入って、ここに住むことを決めたんです」

    そんなヘザーさんの言葉に導かれてタウンハウスの自宅の2階へ。緑の木々を見下ろすリビングは、窓辺に真っ白なソファが置かれ、大小のリネンのクッションが並び、なんて気持ちよさそうなこと。

    目を凝らしてよ〜くみると、周りの壁は白ではなく淡いグレーにペイントされていました。

    「常に手を動かして、家中のどこかをリフォームしているんです。この窓のストライプのシェードも、気に入ったリネンの生地を見つけたから、手づくりしたんですよ」

    小さいころからDIYは暮らしのなかに

    そんな習慣は、幼いころにみたお父さまの影響なのだとか。作家・森瑤子さんの娘として生まれ、お父さまはイギリス人。

    「父は週末ごとに何かをつくっていました。家の増築をしたり、テラスをつくったり。だから、私のなかでは手を動かし、『家を育てる』というのが当たり前なんです」

    お父さまは、いつも木や流木を拾ってきたり、レンガを貼ったり。ヘザーさんもゴージャスなインテリアよりもリネンの生地など、自然素材を使ったナチュラルな空間が好きだといいます。

    画像: リビングの壁は淡いグレーにペイント。「イケア」のソファに、大小のクッションを並べて。カバーはリネンで手づくりしたものも。窓辺のローマンシェードも自作

    リビングの壁は淡いグレーにペイント。「イケア」のソファに、大小のクッションを並べて。カバーはリネンで手づくりしたものも。窓辺のローマンシェードも自作

    手を動かせば、自分だけの居心地が生まれます

    テイストにこだわるよりも、自分が心地よく過ごせるかどうかが大事。つい選んでしまう「好き」を見つめてみたら、昔からずっと変わらない3つの要素が見えてきました。

    ヘザーさんの心地いいをつくる3大要素 

     【色】 

    グレイッシュな色が好きというヘザーさん。ゲストルームはスモーキーなピンクの壁に

    画像1: ヘザーさんの心地いいをつくる3大要素

     【天然素材】 

    木や籐のバスケット、リネンやコットン、石や貝。自然に触れていると心が落ち着く

    画像2: ヘザーさんの心地いいをつくる3大要素

     【植物】 

    季節や「命」を感じさせてくれる観葉植物や切り花はヘザーさんの暮らしに欠かせない

    画像3: ヘザーさんの心地いいをつくる3大要素

    〈撮影/柳原久子 取材・文/一田憲子〉

    ヘザー・ブラッキン
    東京生まれ。父はイギリス・マンチェスター出身。母は作家の森瑤子。東京のインターナショナルスクールを卒業後、イギリス・ロンドンでインテリアを勉強し、卒業後、ベルギーのインテリアデザイン事務所に就職。2000年に日本に戻り、住宅のインテリアコーディネートや収納計画、暮らしに関わるアドバイスや執筆などの仕事に携わる。海外デザイナーにおける日本でのプロジェクトのサポートにも関わる。著書に『ふつうの住まいでかなえる外国スタイルの部屋づくり』(文藝春秋)、『英国流 スッキリ!持たない暮らし』(大和出版)、『イギリス流 素敵なお部屋づくり』(大和出版)など。
    https://www.heather-homelifestyle.com/
    インスタグラム:@hls_homelifestyle

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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