適度な距離感で、“私なりの食育”を
好き嫌いのある息子への「野菜を隠したオムライス弁当」
お弁当・ケータリング店「アホウドリ」店主 大石真理子さん(@mariko_ahodori)の、5歳の息子さんへのお弁当を見せていただきました。

家族のお弁当を毎日つくる生活を、2023年から続けています。
5歳の息子のお弁当づくりは、「おむすび唐揚げ弁当」か「オムライス弁当」の2パターン。
基本は「おむすび唐揚げ弁当」で、材料を切らしてしまった日は、冷蔵庫にあるものでつくった「オムライス弁当」にしています。
実は、息子は、赤ちゃんのころには離乳食を食べない子でした。
そして、5歳になったいまではファストフードに心をうばわれている様子……。
もしかしたら、彼は、“目の前の1人に「食べてもらう」ことの難しさ”を私に教えるためにやってきた、天からの使者なのかもしれません。
だからこそ「少しでも食べてほしい」という気持ちを込めて、毎日工夫を凝らします。
おもに3つ。
1つ目は、慣れない環境でがんばる息子のために、苦手なものは入れない。夕食や外食などの楽しい場所でトライしてみてね。
2つ目は、野菜で唯一食べてくれる「ブロッコリー」を好きな味にする。成功したのはブロッコリーの塩昆布和えとベーコン巻き。
3つ目は、おむすびは持ちやすい大きさに、おかずは食べやすい大きさにする。少しでも食べることのストレスを減らしてあげたい。
食べてほしい、食べられるようになってほしいという気持ちが人一倍強いからこそ、ときには「諦める」という選択をして、適度な距離感で“私なりの食育”をしています。
ぼんやりとでも、母の手料理を覚えていてくれたら
「お母さんのお料理が一番好き!」
息子からのうれしい言葉を受け取りつつ、戻ってきたお弁当箱のふたを開けると、オムライスが半分以上残っていました。
母としての自信を失いながらも、幼少期にかなり偏食だった自分がいまでは好き嫌いなしだから、息子もいまは食べなくてもそのうち食べるだろうとも思います。
どんな技術も、好き嫌いの前では無力。
そう思いながらも、ある日何かの気まぐれで息子が「食べてみようかな」と思ったときのために、食卓に並べ続けています。
その光景が、息子の記憶に残っていてくれたらうれしいな。
お弁当という一方通行の愛の物語は、いま始まったばかりです。
「オムライス弁当」の詰め方のコツを聞きました!

「オムライス弁当」の詰め方
1. お気に入りのお弁当箱を用意する。オムライスを入れたいエリアを決め、お弁当箱の形に合わせてふんわりとラップを敷く。
2. 薄焼き卵を焼いて、1のラップの上にのせる。お弁当箱の形に沿うように整えたら、ケチャップをかける。
3. 好みの具材と味つけでケチャップライスをつくり、2にのせる。
4. 薄焼き卵でケチャップライスを包むイメージで、ラップの端を持ち上げて1箇所に集め、くるっとひっくり返す。
5. 形を崩さないようにゆっくりとラップを引き抜く。
お弁当のおかず
オムライス(にんじんのケチャップライス)、ソーセージ、塩茹でスナップえんどう、カニカマの磯辺揚げ、りんご
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天然生活2025年4月号では、お弁当の特集をしています。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。