• 生きづらさを抱えながら、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていた咲セリさん。不治の病を抱える1匹の猫と出会い、その人生が少しずつ、変化していきます。生きづらい世界のなかで、猫が教えてくれたこと。猫と人がともに支えあって生きる、ひとつの物語が始まります。水を飲む猫、飲まない猫。

    猫が「水を飲まない問題」

    「うちの猫がお水を飲まない!」

    そんなお悩みをよく耳にします。

    たしかに、お水は健康のためにとっても大切。泌尿器の病気防止にもなりますし、腎臓を患っている子なら、飲んでいるかな? と日々心配になっていることでしょう。

    そんな中、うちの10匹の猫は……

    実は、我が家は、今までこの「お水を飲まない問題」に直面したことがないのです。

    うちの子たちは、お水が大好き。

    水皿はいつもすぐになくなり、こまめに変えなければなりません。

    (病気などのせいではありませんので、ご心配いただきませんよう……)

    じゃあ、うちの何がそんなにお水を飲みたくするのだろう? と考えました。

    画像: 猫が「水を飲まない問題」

    猫が水を飲む場所は複数必要

    以前の記事でも書きましたが、野生の猫はお水を飲むとき、案外、食事をする場所では飲みません。食べるときは食べ、お水は、巡回しているときなど、何かの「ついで」で飲むというのです。

    そのため、我が家には、ごはんを食べる場所の近くだけでなく、家中に合計7か所の水飲み皿を置いています。

    リビングだけでも3個。

    こうしていると不思議なのですが、ごはん場でごはんを食べていた猫が、その後、すぐ隣にある水皿では水を飲まず、そのままわざわざリビングの端まで歩いていって、壁際にぽつんと置いてある水皿で水を飲むのです。

    むしろ、ごはん皿の水飲み場は不人気。

    このことから、やはり、水飲み場をとにかく多く設置すること。その中から、猫たちがお気に入りの場所がみつかったら、そこを残してあげることが大切だなと思っています。

    画像: 猫が水を飲む場所は複数必要

    我が家で人気の水飲み場、ベストワンはこちら

    また、これも不思議なのですが、我が家の一番人気の水飲み場は、リビングのローテーブルの上のもの。

    画像: 我が家で人気の水飲み場、ベストワンはこちら

    他のものは、目の高さにあるのに、わざわざテーブルに上ってお水を飲むのです。

    しかも、関節炎で足があまり強くない子まで、他ではなく、テーブルの上の水皿を好み、ジャンプします。

    偶然かもしれませんが、母の家の猫も、部屋にいろいろ水飲み場があるのに、なぜか、窓の前の少し高い場所に置いたお水を好んで飲むのだとか。

    上下運動は猫の得意技ですので、「いろいろな場所に」の中に、「高低差」も含まれるのかもしれませんね。

    流れている水も人気

    他には、蛇口の水を飲むのが好きな子もいるので、その子が洗面台に来たときには、蛇口からぬるま湯を出してあげるようにしています。

    流れる水が好きな子は多いそうなので、我が家はモーター音が苦手で無理でしたが、どうしても水皿から飲まない子には流れるウォーターボールを試してみてもいいかもしれません。

    「水を飲む」ということは、人間にとっては食事の一環だったりしますが、猫は少し違う様子。

    猫の生活の中に自然に馴染むよう、ちょっと大変でも、「ここはどうかな?」「これだけいっぱい置いたらどこか飲むだろう」と、猫の気持ちを探りながら、チャレンジしていきたいですね。

    画像1: 流れている水も人気

    画像2: 流れている水も人気

    咲セリ(さき・せり)
    1979年生まれ。大阪在住。家族療法カウンセラー。生きづらさを抱えながら生き、自傷、自殺未遂、依存症、摂食障害、心の病と闘っていたところを、不治の病を抱える猫と出会い、「命は生きているだけで愛おしい」というメッセージを受け取る。以来、NHK福祉番組に出演したり、全国で講演活動をしたり、新聞やNHK福祉サイトでコラムを連載したり、生きづらさと猫のノンフィクションを出版する。主な著書に、『死にたいままで生きています』(ポプラ社)、『それでも人を信じた猫 黒猫みつきの180日」(KADOKAWA)、精神科医・岡田尊司との共著『絆の病──境界性パーソナリティ障害の克服』(ポプラ社)、『「死にたい」の根っこには自己否定感がありました──妻と夫、この世界を生きてゆく』(ミネルヴァ書房、解説・林直樹)、『息を吸うたび、希望を吐くように──猫がつないだ命の物語』(青土社)など多数ある。

    ブログ「ちいさなチカラ」



    This article is a sponsored article by
    ''.