• 東京のマンションから安曇野の一軒家に移り住み、自然に囲まれた生活をおくるファッションコーディネーター・德田民子さんの「新しい朝の時間割」を拝見します。区切りよく過ごし、予定通り、時間通りに運んだときは「今日もいい一日になりそう」とうれしくなるのだとか。
    (『天然生活』2024年5月号掲載)

    朝を区切りよく過ごし「今日もいい一日」に

    晴れ渡った青空に、キラキラ輝く太陽の光がまぶしい、安曇野の朝。

    德田民子さんにとって「一日で最も充実している」時間が、今日も始まりました。

    「編集者時代から、毎日ちょっと早めに出勤していたぐらい、朝は強いの」と話すとおり、德田さんの目覚めはいつもすっきり。

    日の出とともに起床すると、ベッドの上で軽くストレッチをし、窓辺で日光浴……と、お決まりのルーティンをよどみなくてきぱきとこなしていきます。

    德田さんの「朝の時間割」

    06:00 起床・ストレッチをし、用意しておいた服に着替え
    06:10 朝日を浴びて活動のスイッチオン
    06:20 お湯を沸かす。白湯を飲み、朝食の準備
    06:30 夫の裕二さん起床
    07:00 テーブルセッティング
    07:10 裕二さんと一緒に庭を眺めながらテラスで朝食
    07:50 部屋干ししていた洗濯物を外に干す
    08:10 お庭をぐるりと散歩。植物を観察
    08:40 玄関まわりの掃除
    09:00 コーヒータイム

    06:10窓辺で太陽の光を浴びる

    起床後、用意しておいた服に着替えたら、 日光浴をして一日のエネルギーをチャージ。

    「朝の光を浴びることは、体のリズムを整えるうえでも大切といいますよね。窓辺に立ち、庭に光が差す様子などを見ていると『ああ、自然の中で生かされているなあ』って。感謝の気持ちとともに、気持ちいいスタートがきれるんです」

    画像: 安曇野の自然を一層美しく輝かせてくれる朝の光。「毎日見ていても飽きることはありません」

    安曇野の自然を一層美しく輝かせてくれる朝の光。「毎日見ていても飽きることはありません」

    06:20白湯を飲む

    朝一番にグラス一杯の白湯を飲むことは、近頃始めてこれからも続けたい新習慣だとか。

    「編集者時代から『德田さんは水分をとらない』と有名でした。でも白湯なら、すーっとおなかまで温まり、血のめぐりまでよくなりそう。お茶は毎朝飲んでいるので、お湯を沸かす手間は同じ。気軽に準備できるのも気に入っています」

    画像: 「熱々のお湯に『ふーっ』と息をかけて冷ましながら飲むのがよいと聞いて、守っています」

    「熱々のお湯に『ふーっ』と息をかけて冷ましながら飲むのがよいと聞いて、守っています」

    画像1: 東京のマンションから安曇野の一軒家へ「新たな暮らし」に挑戦する、ファッションコーディネーター・德田民子さんの“朝の時間割”

    よく見える場所で使うからこそ、ケトルの色は家のテーマカラーであるブルーに統一。

    07:00朝食のテーブルセッティング

    特別な日でなくても、天気がよければなるべく外で朝食をとるのが最近の定番に。

    「あくまでも日常のことなので、大袈裟なことはしません。でも、季節に合わせて新調したクロスを広げれば、それだけで場の印象も変わり、気持ちも前向きになります。食卓のしつらいから新鮮な刺激をもらっています」

    画像: 「春を迎える気持ちで」新しく縫ったテーブルクロス。おそろいのエプロンもおろして、気分も春色に

    「春を迎える気持ちで」新しく縫ったテーブルクロス。おそろいのエプロンもおろして、気分も春色に

    07:10庭を眺めながらテラスで朝食

    6時30分ごろ起床する夫の裕二さんと一緒に食べる、テラスでの朝食。

    最近、いつもの習慣を少しだけ“変化”させているのだとか。

    「長年、朝のメニューは焼きおにぎりとお味噌汁、サラダで中身もほとんど替えませんでした。けれど最近はパン好きな夫のリクエストにこたえ、トーストの朝食をときどき取り入れているんです」

    画像: 「だいぶ風が暖かくなったね」と、朝食が季節の移ろいを感じる時間に

    「だいぶ風が暖かくなったね」と、朝食が季節の移ろいを感じる時間に

    画像: 春色のクロスを広げたテーブルの上に、春の訪れを告げるミモザを飾って

    春色のクロスを広げたテーブルの上に、春の訪れを告げるミモザを飾って

    画像: 「夫は塩のみ、私はすりごまやにぼし粉、えび粉などをふりかけています」

    「夫は塩のみ、私はすりごまやにぼし粉、えび粉などをふりかけています」

    07:50部屋干ししていた洗濯物を外に干す

    洗濯は夕方から夜の間に行い、室内に干しておくのが日課。

    冬はそのまま乾くのを待ちますが、春からは朝もう一度テラスで干し直して日の光に当てています。

    「やっぱりお日さまに当てるとふんわり暖かく、気持ちがいいですよね。ドイツ製のランドリーハンガーはデザインがよく、広げるとたっぷり干せるので手放せません」

    画像: 南向きのテラスには、朝からたっぷりと日が差し込んでぽかぽかに

    南向きのテラスには、朝からたっぷりと日が差し込んでぽかぽかに

    画像2: 東京のマンションから安曇野の一軒家へ「新たな暮らし」に挑戦する、ファッションコーディネーター・德田民子さんの“朝の時間割”

    「ちょっとした道具も愛せるものを」とバケツは裕二さんがチョイス。

    09:00コーヒーでひと息入れる

    朝の仕事がひととおり終わったあとの「至福の時」というコーヒータイム。

    長年愛用している「無印良品」のコーヒーメーカーで、ひとり分のコーヒーを淹れてほっとひと息です。

    「ほんの15分でも心からのんびりくつろいだ時間を過ごしたい。だからこそ、それまでにやるべき仕事はきちんと片づけておくのがこだわりのひとつです」

    画像: あわただしい日々のなか、この時間は大切な小休止なのだとか

    あわただしい日々のなか、この時間は大切な小休止なのだとか

    画像: コーヒーは浅煎りが好み。「カップは近所の友人がつくってくれました」

    コーヒーは浅煎りが好み。「カップは近所の友人がつくってくれました」



    〈撮影/ミズカイケイコ 取材・文/玉木美企子〉

    德田民子(とくだ・たみこ)
    文化出版局にて『装苑』『ミセスのスタイルブック』などの編集長を務めたのち、2009年に長野県安曇野市へ移住。ベーシックなアイテムを生かしたスタイリッシュなファッションとシンプルでセンスが光る暮らし、つくりやすい洋裁のアイデアでも人気を集めている。近著『別冊天然生活 德田民子さんのおしゃれと暮らし』(扶桑社)が発売中。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.