• パリ在住のフリーアナウンサー、中村江里子さんの母娘旅を紹介します。今回は、京都・嵐山にある「星のや京都」での大切な思い出を教えていただきました。5月になれば母の日がやってきます。この機会に、いましかできない楽しい母娘旅の計画をたててみませんか。母娘で共有するかけがえのない非日常のひと時は、人生の宝物として心のなかに刻まれていくはずです。本記事は、『次、どこ行く? 星野リゾートをめぐる母娘旅』(扶桑社)からの一部抜粋でお届けします。

    中村江里子さんに聞く、母娘旅の喜び

    「あのね、今度の母娘旅、〇〇になりそうなのだけれども日程大丈夫?」と電話口の母に尋ねると声のトーンが上がって、「まあ、すぐにスケジュール確認するわね!!」と。パリにいる私の元にまで母の“楽しみ~~~~~”という心弾んでいる様子が届きます!!母と私が初めて二人だけで旅行をしたのは、私が20代の頃フランスへ。かなり遅い私の夏休みに合わせて、母が仕事を調整してくれて一緒に旅行をしました。よく歩き、よく食べ、道に迷ったり、ただ見たかっただけなのに超高級宝飾店でVIPルームに通されてしまい青くなっている私を横目に、「大丈夫よ!!いざとなったら買えないことはないから!!」と啖呵をきる母を頼もしく思ったり(笑)。思えば、当時の母の年齢は今の私より1、2歳若いくらい。今の私に、そんな頼もしい発言ができるかどうか??(笑)日常を離れての二人の時間は、いつも以上にいろいろな話をして、お互いの変化を感じ、とてもとても愛おしい時間なのです。

    母・中村千恵子さんに聞く、母娘旅の楽しみ

    素晴らしい宿での滞在はもちろん、いろいろな体験ができたのもいい思い出です。母娘のかけがえのない時間を過ごしました。娘との旅は毎回とても楽しみにしています。

    自然と伝統美、現代の快適さが魅力の「星のや京都」へ

    画像: 専用の船で約15分、大堰川を遡ると「星のや京都」に到着

    専用の船で約15分、大堰川を遡ると「星のや京都」に到着 

    母も私も京都は何度も訪ねていますが、京都のなかでもとりわけ美しい自然が残る嵐山での滞在は格別です。専用の渡し船から見える川辺に遊ぶ鳥に癒され、気持ちいい川風に吹かれて15分、風雅な和風建築が現れます。

    清々しく整えられた路地を歩き、川に面した客室に。窓から見える山並みや木々にまた心が浮き立ちます。

    お部屋は古くから受け継がれてきた日本建築の意匠をそのままに現代の快適性を加え、落ち着いた空間です。時計もテレビもなく、川のせせらぎや鳥のさえずりを聞きながら、時間を忘れて過ごすという贅沢が味わえます。

    画像: 峡谷側にせり出すように作られたウッドデッキスペースの「空中茶室」にて

    峡谷側にせり出すように作られたウッドデッキスペースの「空中茶室」にて

    京都だからこその特別体験、日本の伝統や食文化に触れて

    伝統と季節を感じる客室では、枕香を手作りして香りを楽しんだ後おみやげに、写経もできたり、いつもと違う時間を楽しみました。

    またライブラリーの奥、大堰川に面した「空中茶室」で、野点で茶の湯を体験。ほんとうに空中に浮かんでいるかのようなテラスで、端正な和菓子や干菓子と薄茶をいただくと心身から幸せな気分に。聞香(もんこう)や京の家元に学ぶ華道などの体験もできます。

    食事は部屋着のままダイニングへ。京都で育まれた伝統的な日本料理を大切にしながら、海外の技法や食材を取り入れた料理長こだわりの会席料理「真味自在」をいただきました。

    母と楽しんだ滞在の話を家族にしたら、ぜひ行ってみたいとなり、数年後の夏休みに夫と3人の子どもと一緒に伺いました。星のや京都オリジナルの屋形舟で舟遊びをして楽しんだことも、今はいい思い出の一つです。

    画像: 香原料を選び、好みの西陣織の袋に入れて口を結び、枕元へ。帰るときはおみやげになる「枕香」

    香原料を選び、好みの西陣織の袋に入れて口を結び、枕元へ。帰るときはおみやげになる「枕香」

    画像: 車海老の油霜に洋梨と酪を合わせた、先附「醍醐和え」。「真味自在」を代表するほかにはない逸品

    車海老の油霜に洋梨と酪を合わせた、先附「醍醐和え」。「真味自在」を代表するほかにはない逸品

    画像: 船着き場から上がると客室が並ぶ庭路地が

    船着き場から上がると客室が並ぶ庭路地が

    星のや京都

    かつて平安貴族が別邸を構えた京都・嵐山。1000年の時が流れた今も、四季を通じて美しい自然が、訪れる人を魅了する。嵐山の象徴、渡月橋から専用の渡し船に乗り、大堰(おおい)川を遡ると現れるのが「水辺の私邸」、星のや京都。歴史と伝統を感じ、趣きのある快適性を備えた佇まいは、憧れの宿としての人気を誇る。年月を重ねた雅な雰囲気のなか、入念に手入れされた客室や庭とともに最上級のおもてなしを提供。

    DATA
    交通:阪急嵐山駅より徒歩約10分/車で京都南ICより約30分
    住所:京都府京都市西京区嵐山元録山町11-2
    料金:1泊1室¥193,000~(税・サ込、食事別)
    IN 15:00 OUT 12:00
    https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/hoshinoyakyoto/

    画像: どの客室からも大堰川や小倉山が望める。床の間には季節の花。日本の美を感じる美しい居間

    どの客室からも大堰川や小倉山が望める。床の間には季節の花。日本の美を感じる美しい居間



    <撮影/大道雪代>

    中村江里子(なかむら・えりこ)

    フジテレビのアナウンサーを経て、フリーのアナウンサーとなる。パリ在住。2001年にシャルル・エドワード・バルト氏と結婚。3児の母。現在はパリと東京を往復しながらテレビや雑誌、執筆などで幅広く活躍中。自身のライフスタイルを紹介したムック『セゾン・ド・エリコ』、書籍『パリのおうち時間』(扶桑社)も好評。

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    『次、どこ行く? 星野リゾートをめぐる母娘旅』(中村江里子・著/扶桑社)

    『次、どこ行く? 星野リゾートをめぐる母娘旅』(中村江里子・著/扶桑社)

    『次、どこ行く? 星野リゾートをめぐる母娘旅』(中村江里子・著/扶桑社)

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    中村江里子さんのパーソナルムック『セゾン・ド・エリコ』の人気連載「母娘で楽しむ小さな旅」をもとに加筆再編集した1冊で、星野リゾートブランドの特徴を目的別に構成。星野リゾートにいつか泊ってみたい、またはリピーターで次はどこに行こうか迷っている、そんな方々に役立つ内容です。旅好きの方へのギフトにもおすすめです。「ふだん忙しくて、なかなかゆっくり話せない。そんな母とのおしゃべりもふたり旅ならではの楽しみです。母と一緒に過ごした星野リゾートの滞在経験が、旅先選びのお役に立てたらうれしいです」(中村江里子)



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