春たけなわ。娘はたんぽぽ摘みに夢中です
娘が公園中のたんぽぽを摘もうと張り切っている、我が家の春です。
故郷の福島なら、摘みきれないほどそこらじゅうに咲いてるので気にしないのですが、東京の公園だと数に限りがあります。
なのに全部摘んだら、「他のお友達の分がなくなってしまう!」と、1人焦っている私です。
「5本摘んだら、駆けっこしよう!」と気を逸らすのが精一杯なんですが、そんなもので摘みたい気持ちを止められるのか? いや、そもそも止めていいのか? 子育てはいつも課題山積みです。

3歳の娘は自分でできることも増えて、たくましくなってきました。その分、口も達者になってきて私はタジタジしています。
私が「なんて伝えたら伝わるのか、ここはガツンと言った方がいいのか…」そんなことを考えてタジついていると、その姿をいつの間にか激写していて、それがまた全部、ギャ!と声が出てしまうようなシロモノばっかりなのです。
髪はボサボサだし、全体的な身体の肉づきといい、顔まわりのボテっとした感じといい、1番ごまかしたいところがよく撮れているのが憎いです。

なんでそんなところ撮るのよ! いや、これより実物はもっとかわいいはず。子ども目線の下アングルだから、ちょっとアレな写真が撮れてるだけ。
と最初は自分に言い聞かせていましたが、これこそ私の真実の姿なんだろうなぁと思うと、色々と諦めもついてきました。もう、足掻かない! そんな春。
お仕事で、いわゆる道の駅みたいなところに行く機会がよくあるのですが、ここぞとばかりに野菜類を買い込んで帰ってきます。
新鮮な野菜が安い、安い! 東京駅ででっかい白菜を抱えて歩いている女がいたら、それが私です。
今回は春の味覚をたくさん買ってきました。ウドが大好きなんですが、見つけてテンション上がりました。
東京駅でリュックから飛び出したウドを背負ってる女を見かけましたか? そうです。それが私です。

甘じょっぱく炒めただけですが、これが大好きです。母が春になるとよくつくってくれました。
この歯応えと、ウドの香り。ほんのり苦味。これでごはんを食べるのがたまりません。ほんのりとした苦味が、冬の間に溜め込んだ毒素を出してくれているような心地にもなります。
立派なウドが1本120円でした。感動。山菜が近くで取れるような田舎に住みたいです。
山菜取りに行く方は、自分だけの秘密の場所があったりするんですよね。ばあちゃんが山菜取りに行くのを楽しみにしてた気持ちがよく分かります。
くれぐれも熊には気をつけて。あとは遭難にも気をつけて下さいね。
さて、春だ、春だ言ってますが、近所の子どもたちはみんな半袖で駆けずり回っています。
あっという間に夏がやってきそうですね。

白鳥久美子(しらとり・くみこ)
1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。