(『天然生活』2020年5月号掲載)
すぐにできる老眼チェック
右人さし指を、指の腹を自分の方に向け、眉間の前に立て、だんだんと離していく。
指紋がはっきりと見えたところでストップ。
眉間と指の間が30cm以上離れていたら老眼の可能性あり。
*近視の人は眼鏡着用で行ってください。

だれもがなりうる「老眼」とのつきあい方
老眼で近くが見えづらくなるというのは、だれにでも起こる症状です。
多くの人は30代から老眼の初期症状が進行し、40~50代にかけて見えづらさを自覚します。
「ぱっと見てピントが合わないことが増えたと思ったら、一度眼科や眼鏡店に相談に行くことをおすすめします。老眼だけでなく、眼精疲労やほかの目の病気が隠れていることもあるので、早めの対策がとても大切です」というのは、眼鏡スタイリストの藤裕美さんです。

著名人の眼鏡のスタイリングも多く手がける藤さん
「目がいいと思っている人ほど自分の視力を過信しがちなので、きちんと調べてもらいましょう」
一瞬、ピントが合わなくてもすぐに見えるのは、目の筋肉が無理をして焦点を合わせているから。
そのため、長時間見つづけることがだんだん辛くなり、無理を重ねると老眼が進行しやすくなります。
〈監修/藤 裕美 撮影/鍵岡龍門 イラスト/にしごりるみ 取材・文/工藤千秋〉
藤 裕美(とう・ひろみ)
眼鏡店勤務を経て、渡独しドイツの眼鏡ブランド「frost」で働く。現在は眼鏡スタイリストとして活躍するかたわら、2019年末に自身の眼鏡店「tÖ(トォー)」をオープン。著書に『あなたの眼鏡はここが間違っている』(講談社)など。https://to-o.co/
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです