• 冬に気になる衣類の静電気。ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんに、静電気対策の衣類選び&洗濯のコツを教えていただきました。静電気が起こる原因についても解説します。
    (『天然生活』2023年3月号掲載)

    静電気対策の素材選び

    冬になると気になるのが、衣類の静電気。バチバチといういやな静電気は、不快そのものですね。しかも、静電気がおきると汚れや花粉を吸着してしまいます。

    そもそも静電気はどうして起きるのでしょうか? 原因のひとつが「乾燥」です。

    対策としては、衣類にさっと水をスプレーする、室内をしっかり加湿するなどの方法が。また衣類に直接触れる肌が乾燥していると静電気を寄せつけるので、肌の保湿も大切です。

    もうひとつの原因は、「衣類の組み合わせ」です。違う素材同士の衣類がこすれると、静電気が発生しやすくなるのです。左下の図にあるように、衣類の素材には(+)の電気(−)の電気を帯びやすいものがあります。とくに(+)(−)に帯電しやすい衣類同士を組み合わせると、静電気が発生しやすくなります。

    画像1: 静電気対策の素材選び

    たとえばウールのカーディガン(+)ポリエステルのシャツやフリース(−)アクリルのニットワンピース(+)ナイロンのタイツ(−)といった組み合わせはNG。肌着も同様で、ポリエステルの肌着(−)にはウールやナイロン(+)のトップスは避けたほうがいいでしょう。

    逆に、何と組み合わせても帯電しにくいのが、綿、絹、麻。たとえばポリエステルの下着(−)に綿のシャツを着て、ウールのカーディガンを羽織るなど、間に一枚帯電しにくい素材を挟むのも静電気を防止する効果があります。

    私は吸湿性が高くて乾きやすく、洗濯もしやすい絹の下着を愛用していますが、天然素材で肌触りがよく、静電気防止という点でもおすすめ。どんな素材の衣類とも組み合わせられます。

    洗濯でも静電気を防ぐ方法があります。石けんには保湿効果のあるグリセリンが含まれているので、純石けんで洗濯をすると衣類が帯電しづらくなります。乾かすときは回転で摩擦が起きる乾燥機は使わず、吊るして干すことで、着る前の衣類が帯電するのを防げます。

    画像2: 静電気対策の素材選び


    〈イラスト/須山奈津希 取材・文/工藤千秋〉

    本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
    ナチュラルクリーニング講師。北里大学衛生学部化学科卒業後、化学薬品企業に就職。自身と子どものアトピー体質をきっかけに、掃除や洗濯、洗剤を科学的に解説する「ナチュラルクリーニング講座」をスタート。著書に『ナチュラルおそうじ大全』『ナチュラルおせんたく大全』(ともに主婦の友社)など。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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