(『天然生活』2024年7月号掲載)
みつまさんの整理整頓法 01
手放すハードルを下げて、身軽に暮らす
思い出があっても高価でも、「いまの自分に合わない」と判断したものは潔く処分。
いざ実行してみると、想像以上にすっきりとした心地よさが待っていました。
余白を大切に、好きなものも厳選
リビングの飾り棚には厳選したオブジェやアートをゆったり配置。
「前より空間に余白をもたせるようにしたら、気持ちにも余裕が生まれました」

見直し専用かごで必要なものと向き合う
手放すか迷ったものは、専用のかごに入れて部屋の隅に。
「ときどき目に入るようにしておき、しばらく考えます」

使わないものは手放しても後悔はしない
ここ数年で、クローゼットの服が以前の半分近くに。
「着ていない服はたとえ高価だったとしても手放すことに。後悔はなく、とてもすっきりしました」
ハンカチも減らし、出し入れしやすく収納。


タオルは年末に一新。手放しタイミングを決める
家族分のタオルは年末に新しいものと交換。
「タイミングを決めておけば、替え時を迷う時間やストレスがなくなります」

みつまさんの整理整頓法 02
むやみに買わずに、いったん、立ち止まって考える
ものを手放すハードルは下げる一方、家に迎え入れる際のハードルは高くして。
すでにあるもののリメイクや再利用など、楽しみながら頭と手を動かしています。
アイデアと工夫で代用できるかを考える
ワイングラスを逆さにすれば素敵なキャンドル立てに。
「欲しいと思う気持ちを抑え、まずは家にあるもので工夫できないかを考えてみます」

欲しいと思ったものは何度も吟味してから買う
クロス類はスウェーデンのかご「スポーンコリ」に収納。
納得のいくものに出合うまでかなり時間をかけた。
「“とりあえず”のものは買いません」

中が見えるびん収納でストックを把握
家族で食べるお菓子は外袋から出し、ガラスびんに詰め替える。
「残量が一目瞭然なので買い足すタイミングがわかり、買いすぎも防げます」

着なくなった衣類は、器のクッションにしたり、ウエスにしたり
器と器の間に緩衝材として敷いている布は、着なくなったTシャツなどをリメイク。
さまざまな柄で見た目も楽しい。


洗面所にも古い肌着やTシャツを切ってつくったウエスを常備。
洗面台や床をふいてから捨てている。

みつまさんの整理整頓法 03
心地よさを大切に。目にも楽しい見せる収納で
「好きな見た目のものを使って、飾るようにしまう」がみつまさんの収納ルール。
目に入るたびにうれしくなるものを使えば、整理整頓も楽しくなります。
リビングの愛犬グッズ入れは椅子の色と合わせてすっきり
リビングの一角には、愛犬・あんずのグッズを入れたかごバッグが。
「椅子の色と合わせて白に、かつ洗える素材のものにしました」

小さな雑貨の居場所は好きなボックスにまとめて
リビングに置かれた古いワイン箱はキャンドル入れとして活躍。
「収納は、自分が好きな見た目のものだけを使うようにしています」


油汚れも食洗機で解決。コンロまわりにガラスびんを
調理道具はガラスびんに入れてコンロのそばに。
見た目のよさもあるうえ、「油はねで汚れたら食洗機で洗えるのも便利です」

キッチンの棚の道具は素材と色を合わせて並べる
キッチンの棚に並んでいるのは、ガラスのものと木のものが中心。
「素材や色をなるべく絞り、素材ごとにまとめて置くとすっきり見えます」

〈撮影/柳原久子 取材・文/嶌 陽子〉
みつま・ともこ
衣食住にまつわる、展示会やショップのディスプレー、雑誌・書籍などでのスタイリング、飾り方などのアイデア提案で活躍中。著書に『小さなスペースではじめる 飾る暮らしの作り方』『暮らしの図鑑 ガラス』(ともに翔泳社)。夫と中学2年生の娘と、愛犬と暮らしている。
インスタグラム@mitsumatomoko
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです