• 暑い時季は調理時間を減らしたいものです。冷蔵庫につくりおきがスタンバイしていれば、時短になり、バリエーションも広がります。今回は、料理研究家の瀬尾幸子さんに、アレンジ可能な下ごしらえのつくりおき「ゆで豚」のつくり方を教わります。
    (『天然生活』2021年7月号掲載)

    味つけなしの“下ごしらえ”で料理がうんとラクになる

    「正直なところ、つくりおきってあまり好きじゃないのよね......」とちょっぴり申し訳なさそうに瀬尾さんはいいます。

    「同じものをたっぷりつくると毎日それを食べなくちゃいけないでしょ? なんだか気が重くなっちゃうんですよね」

    そんな瀬尾さんがつくりおきとはちょっと違うかもしれないけれどと教えてくれたのが、豚肉を少ない湯でゆでる、といった下ごしらえだけをしたもの。

    「ポイントは決して手で触らないこと

    合わせる食材や調味料を替えればアレンジは無限大と瀬尾さんは胸を張ります。

    「食材が傷みやすくなるこれからの時季、この下ごしらえをしておけば料理の手間が半分以上に減ります。暑い時季は台所に立つのがだれでもいやになりますからね。ぜひ試してみてください」

    「ゆで豚」のつくり方

    画像: 「ゆで豚」のつくり方

    少なめの湯を沸かし、余熱で火を通すとやわらかく仕上がる。

    汁につけたまま冷蔵保存し、その汁も余すことなく使いきって。

    材料(つくりやすい分量)

    ● 豚薄切り肉300g

    つくり方

     鍋に水300mLを入れて火にかけ、沸騰したら火を止める。豚肉を広げながら入れ、余熱で肉に火を通す。

     粗熱がとれたらゆで汁ごと保存容器に入れて保存する(ゆで汁のあくが気になる場合は、肉を取り出してからゆで汁を煮立て、あくをのぞく。冷めたら肉と一緒に冷蔵保存する)。

    保存期間:冷蔵庫で約1週間



    <料理・スタイリング/瀬尾幸子、撮影/山田耕司、構成・文/結城 歩>

    瀬尾幸子(せお・ゆきこ)
    料理研究家。食べ飽きない家庭料理を提案。『賢い冷蔵庫』(NHK出版)では、瀬尾さん流の下ごしらえとアレンジ料理を紹介している。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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