• 心を強くもちたいときに響くのは、やさしく、時に厳しい言葉。石見銀山「群言堂」を営む松場登美さんに、元気になれる本を教えてもらいました。
    (『天然生活』2024年3月号掲載)

    人生の達人の姿に、背中を押される

    今回、元気になれる本を紹介してくれるのは、読書家の松場登美さんです。

    画像1: 「人生の達人」の生き方に元気をもらえる“おすすめ6冊”。石見銀山 群言堂・松場登美さんの読むと元気になれる本

    profile
    松場登美
    1994年、服飾ブランド「群言堂」を立ち上げる。「石見銀山生活文化研究所」相談役。

    世界遺産・石見銀山の町(島根県・大森町)で、日本の衣・食・住・美を発信するライフスタイルブランド「群言堂」。

    豊かな自然のなかでものづくりを続ける姿勢は、誕生以来、30年以上変わりません。

    創業者の松場登美さんが元気を出したいときに心の拠りどころとするのは、同じく自然に寄り添い、その姿を描きつづけた画家、堀文子の姿を描く一冊だといいます。

    画像1: 『人生の達人・堀 文子の生き方』(堀 文子、中島良成著 中央公論新社)

    『人生の達人・堀 文子の生き方』(堀 文子、中島良成著 中央公論新社)

    「『男とか女とかではなく、人として生きたい』、『過去は振り返らない。次はどうしようかと毎日つんのめって生きています』。そんな言葉を残し、ご自身の意思を強く宣言して、100歳まで媚びずに頼らず生きた女性。人生の達人の生き方には憧れがありますね」

    忙しいなかでも本を開く理由は、読むたびに新たな発見があるからだそう。

    「わずかながらも成長した気持ちにさせてくれるんです。10冊読めば、10人の人に出会ったような、10回旅をしたような」

    『別冊天然生活 本は友だち 人生を変える一冊と出合うために』(扶桑社ムック)

    画像2: 「人生の達人」の生き方に元気をもらえる“おすすめ6冊”。石見銀山 群言堂・松場登美さんの読むと元気になれる本

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    ◆「本」を愛する方々による、読書の楽しみや喜びを改めて教えてくれる1冊◆
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    〈イラスト/はまだなぎさ 取材・文/福山雅美〉

    松場登美(まつば・とみ)
    1981年に夫の故郷、島根県大田市大森町に帰郷。1989年、町内の古民家を改修し、「コミュニケーション倶楽部 BURA HOUSE」をオープン。1994年、服飾ブランド「群言堂」を立ち上げ、その独自のスタイルが話題に。「石見銀山生活文化研究所」相談役。
    https://www.gungendo.co.jp/

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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