夏の定番スタイル
スタイリスト・平井律子さん|フラワープリントのセットアップ


「上下で着ても、別々に着ても◎」
自由に着回せる、大人の柄セットアップ
instagram|@hirai_ritsuko
ブレることなく、自分らしいスタイルを貫き通している、スタイリストの平井さん。
平井さんが教えてくれたのは、私の中でも、平井さんの夏の定番スタイルとして印象の強い、「drawell (ドロウェル)」のオリジナルリネンプリントのワンピースとパンツのセットアップ。
ホワイトベースのタイプが昨年のもので、畳んでいるブラウンベースのタイプが今年のアイテムです。
上下一緒に合わせて着ることはもちろん、ワンピースを白のペチパンツと合わせたり、デニムパンツと合わせたり、別々に活躍させることも多いんだとか。
セットアップで購入しておけば、合わせても着られるし、別々に活躍させることもできて便利! といいますが、まさにその通りのようです。
華やかな柄物は、夏の日差しの中で素敵に際立ちます。
好みの柄は気分も上げてくれるので、積極的に取り入れていきたいところです。
BIGIプレス・山野内裕紀子さん|オールブラック


「夏の黒を軽やかに。色のある小物を合わせて楽しみます」
小物で遊ぶ、山野内さん流の夏の黒コーデ
instagram|@yukikoyamanouchi
着こなし上手で、とにかく洋服が似合う山野内さん。
ファッションに関わり続けている山野内さんですが、年を重ねていく上で、いろいろが削ぎ落とされていき、ここ数年はモノトーンブームなんだそうです。
夏は特に黒のアイテム、スタイルが多くなるとのことですが、お話を聞きに行った時も、黒のタンクトップに黒のフリルブラウスを羽織り、黒のゆったりパンツ+黒のスニーカー、という、真っ黒スタイルでした。
写真のオールインワンは、「LOISIR(ロワズィール)」のもの。
小物で色を効かせれば、山野内さんらしいスタイルが完成です。
黒に赤を効かせると、強さが出てしまうので、少し高めの着こなし力が必要になります。
ちょっと自信ないな......という人は、もう少し優しい色、例えば、レモンイエローや、ベビーピンク、ライトブルーなどを合わせてみるといいかもしれませんね。
エディター・日野晴未さん|Tシャツ+オールインワン


「肌寒いと感じたら、袖を通すだけ!」
エアコン対策にもなる、腰巻きオールインワンスタイル
instagram|@goodmorning0722
ベースにコンサバが存在しつつ、自分らしいカジュアルなスタイルが確立されているエディターの日野さん。
今回教えてくれたのは、「TOUJOURS(トゥジュー)」のオールインワンを使ったスタイル。
夏はTシャツと合わせ、トップス部分を腰に巻いたスタイルが基本なんだそうです。
ちなみに、上半身の身幅が狭めな日野さんは、腰回りにボリュームのあるスタイルがとても似合います。
そして、冷房を寒く感じた時、オールインワンの本来の姿が現れます。
腰に巻いている部分をほどき、袖を通せば、しっかりエアコン対策に。
カーディガンなどを持ち歩かなくていいので便利なんだとか。
エアコン対策アイテムを持ち歩かなくてもいいのは素敵だけど、オールインワンはハードルが高い......という人は、トップス+ボトムスのセパレートのスタイルの腰にシャツやカーディガンを巻いておくのもいいかもしれません。
その時、ボトムスと羽織物を同じ色にして馴染みをよくしておくと、サクッと巻いても様になりやすくなります。
フリーランスPR・倉地麻子さん|薄手長袖トップスと柄物パンツ


「薄手の長袖と柄パンツが、夏の定番」
肌を覆いながら、涼やかに見せるバランス
instagram|@asakokurachi
「Véritécoeur(ヴェリテクール)」や「Porter des boutons(ポルテデブトン)」などを担当している、フリーランスPRの倉地さん。
私のインスタにもちょこちょこ登場してくれていますが、大人が着こなすことは難しそうなアイテムもさらりと着こなしてしまう、会うたび、写真を撮らずにはいられない素敵スタイルの、生粋のおしゃれさんです。
倉地さんの夏の定番は、日除けにもなり、まくってたくし上げることもしやすい薄手の長袖トップスと柄物のパンツを合わせたスタイル。
無地の清涼感あるトップスやワンピースに、しっかり主張のある総柄のパンツを合わせることで、倉地さんらしいスタイルが完成します。
写真のコーディネートは、「Hériter(エリテ)」のレースカラーブラウスと「Véritécoeur」のレオパード柄パンツを合わせたスタイル。
水色のキャミソールも効いています。
長袖のトップスと、フルレングスのパンツ。
肌を覆う部分が多いアイテム同士のコーディネートでも、軽やかな生地のものを選ぶと、はたから見ても涼しげです。
スタイリスト・植村|ジャンパースカート+薄手の長袖カットソー


「髪の色を変えてから、明るい色同士の重ね着が主流に」
薄手の長袖とジャンパースカートが夏の定番
instagram|@liltin
私の夏の定番スタイルは、薄手の長袖カットソー+ジャンパースカート。
ジャンパースカート愛用暦は長いですが、ずーっと“黒”一辺倒だったのが、髪の色を明るくしてから、ここ数年は生成りなどの穏やかな白っぽい色が主流。
白や淡いピンク、水色などのカットソーを合わせ、全体的に明るい色のコーディネートの日が多くなっています。
写真のコーディネートで合わせているのは、今年購入した「UNFIL(アンフィル)」のカットソーと、数年前に購入した「Véritécoeur(ヴェリテクール)」のジャンパースカート。
室内にいることが多く、暑さをあまり感じないであろう時は、ジャンパースカートの下に、デニムパンツを履くことも。
その時は、足元をサンダルにして軽やかさを出すようにしています。
側からみても涼しげに見えることも意識できると、おしゃれな雰囲気はアップしていくはずです。
次回は、おしゃれ好きに聞く「夏の定番〜プラスワン編〜」をお届けします!
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝>

植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院卒業。アシスタント経験後、スタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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