パイナップルのこと

沖縄でも栽培されていますが、店頭に多く並ぶのはフィリピン産。甘味が強くてジューシーな品種が多く、夏場に多く出回ります。
パイナップルの特徴は「ブロメライン」という酵素を多く含むこと。この酵素はタンパク質を分解する働きがあり、肉をやわらかくしたり、消化を助けたりする作用があります。
そのため、肉料理の下ごしらえや食後のフルーツとしても最適。ブロメラインは加熱に弱いため、生のパイナップルでこそ効果を発揮します。ビタミンCが豊富で、疲労回復や美肌効果が期待され、夏にぴったりの果物です。
パイナップルの切り方
1 葉を根元から落とし、縦半分に切り、さらに半分に切る。



2 下の部分を切り、まな板に立たせて真ん中の芯を切り落とす。


3 皮を下にしてまな板に置き、包丁を寝かせて、果肉にある黒い斑点の上に包丁を入れて果肉と皮に分けて切る。


※保存するときは一口大に切って冷蔵庫へ。
パイナップルの簡単ソルベのつくり方

冷凍庫で日持ちするのでたくさんつくっておくのがおすすめ。
材料(つくりやすい分量)

● パイナップル | 1/2個(450~500g) |
● グラニュー糖 | 大さじ1 |
● はちみつ | 大さじ3〜4 |
● 板ゼラチン | 3g |
● 白ワイン | 大さじ3 |
つくり方
1 鍋に一口大に切ったパイナップルとグラニュー糖を合わせてなじませておく。火にかけ、白ワインを加える。


2 ふつふつしてきたらはちみつを加え、ふたをして蒸し煮にする(パイナップルの酸味や甘味をみて加減をする)。


3 パイナップルの少し角が丸くなってきたら、火から下ろし味をみる。レモン汁を加え、フードプロセッサーに移す。

4 水で戻し、絞った板ゼラチンを加えて撹拌し、密封できるポリ袋に移し、平らにして粗熱をとり、冷凍庫に入れる。




5 食べる直前にフードプロセッサーにかけてもよい。フォークでくずしてシャリシャリの状態で食べてもおいしい。
〈料理/松田美智子 撮影/山田 耕司 取材・文/佐藤雅子〉

松田美智子(まつだ・みちこ)
日本料理をベースにした家庭料理の教室を1993年より主宰。鎌倉で育った子ども時代から身近だった保存食づくりを基本に、いまの時代に無理なく楽しめる季節の仕事を提案。著書に『65歳からの食事革命 』(文化出版局) amazonで見る など。
インスタグラム:松田美智子@michiko_matsuda/自在道具@jizai_dougu
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