• 60代を迎えた料理応援家の本多理恵子さん。子どもも大きくなり、ひとりの時間も増えたといいます。ひとり時間は自分だけの時間。自分を甘やかしながら、うまく手を抜き、息を抜き、無理なく、ちょうどよくでいきましょう。心と体が元気でいるための、食や暮らしにまつわるエッセイ。今回は、自宅で手軽につくれる「カッテージチーズ」のお話です。

    牛乳にお酢を混ぜるだけの「自家製カッテージチーズ」

    カッテージチーズは家で簡単につくることができます。

    牛乳に酢を混ぜるだけで、すぐに完成します。

    牛乳は低脂肪ではなく普通のものを、酢は米酢でも穀物酢でも構いませんが、私はりんご酢を使うのが好きです。まろやかなやさしい味になるからです。

    牛乳を60℃に加熱しますが、温度設定ができない場合は中火で加熱して、周りがふつふつしてきたらすぐに火を切ってください。

    分量の酢を混ぜたらすぐに分離するので、後は茶こしなどで濾したらカッテージチーズが完成します。

    少し押しながら水気を切る方が、しっかりした食感の仕上がりになります。

    画像: へらなどでチーズを押しながら、しっかりと水気を切るのがおすすめです

    へらなどでチーズを押しながら、しっかりと水気を切るのがおすすめです

    オードブルやサラダがおしゃれになる、あると便利な一品

    そのままクラッカーに乗せて、はちみつやナッツをかけて、軽食やおやつとしてどうぞ。

    また、よく冷やした桃と一緒に、塩こしょうとオリーブオイルをかけていただくと、おしゃれなオードブルになります。

    クセがなくさっぱりと食べやすいので、サンドイッチの具や、サラダのトッピング、パスタにも良く合います。

    わざわざ買うほどでもないけど、あったら便利な一品です。

    牛乳を越した汁(ホエー)はスープや味噌汁に

    濾した後の牛乳の汁(ホエー)はスープに使えます。

    少し酸味を含んでいるので、具はトマトがよく合い、塩かコンソメで味を調えるだけで完成します。

    また、手軽なのは、味噌汁にしてしまうこと。

    味噌は発酵食品なので、チーズのような香りや少しの酸味のあるものと相性が良いのです。

    画像: 牛乳を越した汁(ホエー)はスープや味噌汁に

    家の料理で使う食材はついつい同じものに偏りがちですが、「牛乳と酢」という身近な食材でつくれるのならば、挑戦してみるのも楽しいと思います。

    冷蔵庫で3日間保存可能。チーズは冷凍しても

    カッテージチーズと汁(ホエー)の賞味期限は冷蔵3日間。

    また、カッテージチーズはジッパー付き保存袋に薄く伸ばして冷凍保存が可能です。

    凍ったままのカッテージチーズは、手で割きトーストの上に乗せてこんがり焼くと、おいしい朝のパンが完成です。

    材料は倍量でも同じようにつくれるので、ぜひお試しください。

    「カッテージチーズ」のつくり方

    画像: 「カッテージチーズ」のつくり方

    材料(出来上がりのカッテージチーズはココット1個分)

    ● 牛乳250mL
    ● 酢(今回はりんご酢を使用)大さじ1
    画像: 材料(出来上がりのカッテージチーズはココット1個分)

    つくり方

     鍋に牛乳を入れて60℃に加熱する。(まわりがふつふつしてきたら火を切る)

     に酢を一気に入れて全体を混ぜると分離するので、それを濾す。

    画像1: かんたん「カッテージチーズ」のつくり方。牛乳と“好みのお酢”でサラダもオードブルも断然おしゃれに|本多理恵子の「50代からは“手抜き”と“息抜き”」
    画像2: かんたん「カッテージチーズ」のつくり方。牛乳と“好みのお酢”でサラダもオードブルも断然おしゃれに|本多理恵子の「50代からは“手抜き”と“息抜き”」
    画像: つくり方


    本多理恵子(ほんだ・りえこ)
    料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。

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    ● Voicy:@cafe.rietta
    ● ブログ:https://ameblo.jp/caferietta/

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