牛乳にお酢を混ぜるだけの「自家製カッテージチーズ」
カッテージチーズは家で簡単につくることができます。
牛乳に酢を混ぜるだけで、すぐに完成します。
牛乳は低脂肪ではなく普通のものを、酢は米酢でも穀物酢でも構いませんが、私はりんご酢を使うのが好きです。まろやかなやさしい味になるからです。
牛乳を60℃に加熱しますが、温度設定ができない場合は中火で加熱して、周りがふつふつしてきたらすぐに火を切ってください。
分量の酢を混ぜたらすぐに分離するので、後は茶こしなどで濾したらカッテージチーズが完成します。
少し押しながら水気を切る方が、しっかりした食感の仕上がりになります。

へらなどでチーズを押しながら、しっかりと水気を切るのがおすすめです
オードブルやサラダがおしゃれになる、あると便利な一品
そのままクラッカーに乗せて、はちみつやナッツをかけて、軽食やおやつとしてどうぞ。
また、よく冷やした桃と一緒に、塩こしょうとオリーブオイルをかけていただくと、おしゃれなオードブルになります。
クセがなくさっぱりと食べやすいので、サンドイッチの具や、サラダのトッピング、パスタにも良く合います。
わざわざ買うほどでもないけど、あったら便利な一品です。
牛乳を越した汁(ホエー)はスープや味噌汁に
濾した後の牛乳の汁(ホエー)はスープに使えます。
少し酸味を含んでいるので、具はトマトがよく合い、塩かコンソメで味を調えるだけで完成します。
また、手軽なのは、味噌汁にしてしまうこと。
味噌は発酵食品なので、チーズのような香りや少しの酸味のあるものと相性が良いのです。

家の料理で使う食材はついつい同じものに偏りがちですが、「牛乳と酢」という身近な食材でつくれるのならば、挑戦してみるのも楽しいと思います。
冷蔵庫で3日間保存可能。チーズは冷凍しても
カッテージチーズと汁(ホエー)の賞味期限は冷蔵3日間。
また、カッテージチーズはジッパー付き保存袋に薄く伸ばして冷凍保存が可能です。
凍ったままのカッテージチーズは、手で割きトーストの上に乗せてこんがり焼くと、おいしい朝のパンが完成です。
材料は倍量でも同じようにつくれるので、ぜひお試しください。
「カッテージチーズ」のつくり方

材料(出来上がりのカッテージチーズはココット1個分)
● 牛乳 | 250mL |
● 酢(今回はりんご酢を使用) | 大さじ1 |

つくり方
1 鍋に牛乳を入れて60℃に加熱する。(まわりがふつふつしてきたら火を切る)
2 1に酢を一気に入れて全体を混ぜると分離するので、それを濾す。



本多理恵子(ほんだ・りえこ)
料理応援家。1冊目の著書『料理が苦痛だ』(自由国民社)で2018年料理本大賞エッセイ部門を受賞。鎌倉のアトリエで「見るだけ料理教室」を主宰し、全国から累計13000人以上が参加する人気料理教室に(現在は場所が移転)。「ときには料理をやめていい」「面倒なことはしない」と、料理をメンタル面からサポートする考え方が人気を集め、各種メディアにも多く出演。著書に『ようこそ「料理が苦痛」な人の料理教室へ 』(KADOKAWA)、『おもてなしが疲れる: いつもの料理で人を招く』(平凡社)、『めんどくさいがなくなる「明日ラク」レシピ!』(清流出版)、『ごはんづくりの絶望に寄り添うレシピ』(エムディエヌコーポレーション)、『50歳からのひとりごはん』(集英社)などがある。
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