ミシンを好きになれるきっかけは「すぐにできる、ちょっとしたこと。でも、驚いちゃうくらい大切なのよ」と話すのは、デザイナーのかわいきみ子さん。縫い目が曲がってしまう、動作がスムーズにいかない……そうした失敗が重なり、押し入れに入れたままにしている方へ。上手に縫うための縫う姿勢を教わりました。
ミシンを好きになれる
縫う姿勢
針は体の中心に。椅子の高さや手元、足元にも気を配って。
正しく向き合うことが、ミシンと仲良くなるための第一歩です。
姿勢のポイント 01
楽に手が動くように、椅子の高さを調節
腕が自然に軽く曲がるくらいの高さの椅子を用意。
無理のない姿勢は、長時間のミシン作業でも疲れにくい。椅子には深く腰かけすぎず、心地よい姿勢で作業できるようにして。

姿勢のポイント 02
ミシンでなく針を体の中心に
意識せずに座ると、ついミシンの真正面に座ってしまいがち。でも、よく考えたら……?
自分の目の真正面に針がくるように座るだけで、目線の先に手元がきて、作業が断然しやすくなる。

姿勢のポイント 03
袖口はすっきりと
ふんわり袖口や長すぎる袖の服を着ていると、うっかりミシンに巻き込んでしまう危険もある。
布の扱いがしやすいよう、ミシンをかけるときは袖口をすっきりさせることを心がけて。

姿勢のポイント 04
フットコントローラーは低いほうを手前に
ミシン操作が足でできるフットコントローラーを使えば、両手で布を扱えて便利。
低いほうを手前に置いて、使う。縫い始めの踏み込みは、やさしくゆっくりと、徐々にスピードを調節して。

〈監修/かわいきみ子 撮影/村尾香織〉
かわいきみ子(かわい・きみこ)
NHK「すてきにハンドメイド」出演のほか、書籍などで洋裁と手芸の幅広い手法を取り入れた作品を発表。初心者にもやさしい、数々の入門書やレッスンで人気を集める。