• 身に着けると心地よく、気持ちがあがる。フィンランド古着や雑貨を扱うオンラインショップ「Koti」を運営し、日々の装いを発信するインスタグラムも人気の早川ちひろさんに、定番スタイルのつくり方と、おしゃれの変遷を教えていただきました。
    (『天然生活』2024年10月号掲載)

    流行や年代にこだわらず、ずっと愛せるものを

    好きなものがずっと変わらず、10年以上着つづけているアイテムも少なくないという早川さん。

    10代から流行のファッションにはなぜかあまり興味がなく、古着のもつ少し褪せた風合いや、その時代にしかない色柄、ていねいにつくられたディテールにひかれていたそう。

    20代前半から、もうひとつの故郷のように度々訪れるようになったフィンランドでも、過去の時代のワンピースやブラウスを買うのが楽しみに。

    画像: ワンピースはフィンランドで見つけた、ロンドン製の古着。クラシカルな衿や袖の形、色使いが素敵なテキスタイルに心ひかれる。バッグは「マリメッコ」、足元は「カンペール」の靴を合わせるのがいつものスタイル

    ワンピースはフィンランドで見つけた、ロンドン製の古着。クラシカルな衿や袖の形、色使いが素敵なテキスタイルに心ひかれる。バッグは「マリメッコ」、足元は「カンペール」の靴を合わせるのがいつものスタイル

    「街並み、食べ物、テキスタイル、やさしい人々……フィンランドのすべてが好きです。家族で使う器も『アラビア』『イッタラ』などのアンティークが多くなりました」

    現地の古着屋にはさまざまな国のものがあるので、フィンランド製のみをネットショップへ、それ以外の気に入ったものを自分用に着ることが多いのだそう。

    合わせるバッグは、20代から好きな「マリメッコ」。がま口に始まり、ロゴ入りのコットンキャンバストートや、キャンディ型のピンクのショルダーなどを愛用。

    「きちんとつくられていて、長く使えます。使いまわせるので、ほかのバッグはもういらないくらい」

    足元は変遷を経て、ここ5年ほどで「カンペール」に落ち着きつつあるそう。現在はやわらかい布をツイストさせたようなデザインがお気に入りで、「ミントデザインズ」とのコラボアイテムだそう。ドレープラインが上品な、古着のワンピースとも相性ぴったりです。

    いくつになっても愛せる、私だけの“好き”を求めて

    薄手のカーディガンはリーズナブルな市販品で無地のものを選ぶ一方、冬に着る厚手のニット類は自分好みの糸を選んで、手編みを楽しむことも。

    「おばあちゃんから譲ってもらった編み針で、セーターやカーディガン、靴下などを少しずつ編んでいます。出産後は、子どものものも編むようになりました」

    いくつになっても着られる、普遍的なかわいらしさが持ち味の早川さんのスタイル。流行や年代を気にせずに、“好き”を大切にすることが自分らしさにつながると教わりました。

    早川さんのスタイルの変遷

    10代: 高校生から古着好きに。京都の「スピンズ」や大阪のアメリカ村に足繁く通う。制服のスカートに、古着のトレーナーを合わせるなどもしていた

    20代: 東京で暮らし、古着は下北沢などで探すように。同時に年2回のペースでフィンランドを旅するようになり、現地で買った古着もワードローブへ

    30代: 結婚後に京都へ。子育てが始まり、好きなスタイルは変わらずとも、子どもとの生活でパンツもほんの少しはくように



    〈撮影/いのうえまさお 取材・文/野崎 泉 構成/鈴木理恵〉

    早川ちひろ(はやかわ・ちひろ)
    学生時代を過ごした京都にて、日々の装いやライフスタイルを発信。2018年より、メイドインフィンランドにこだわった洋服や小物を扱う、ヴィンテージ&ユーズド専門オンラインショップ「koti」を運営(現在は休止中)。インスタグラム @hayakawa_chihiro #ちいふく でコーディネート公開中。
    インスタグラム:@hayakawa_chihiro

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.