(『ほんとうの豊かさに出合うための9週間』より)
かばんの中身は、本当に必要な“4点”セット
私が普段持ち歩いているかばんの中身について。
近所のスーパーへの買い物とウォーキングの時は、必要最低限の財布と鍵だけをバッグに入れて出かけますが、街へ出る時と、電車やバスに乗って少し遠出をする時には、必要な物を詰め込んだ黒いポーチをかばんの中に入れておきます。

かばんに入れる4点セット(ポーチ、財布、スマホ、ハンカチ)
このポーチは、もともとは旅行用の化粧水や洗面用具を入れるために買った物。無印良品の製品です。お店に行って、一目でこれは便利そうと思い、衝動的にかごの中へ。
しかし、試しに物を入れてみると、想定していた物量に対して、とても収まりきるサイズではありませんでした。当時は物を手放して間もない頃で、買い物の方法も以前からアップデートされていない状態。
サイズを測らずに予定にない買い物をしたりと、まだまだ失敗が多かったように思います。何かに使えないかと考えたときに、このコンパクトさは、普段持ち歩く用のポーチとして使い勝手が良いと気がつきました。
防災グッズも最低限、ひとまとめに
ポーチの中にはちょっとした防災用品も入れています。いつどこで被災するかはわからない。公共交通機関が動かず、数日家に帰れないかもしれない。能登半島地震をきっかけに考え始めたことです。日帰りで出かける時も最低限、備えておくことの大切さを感じています。
日頃持ち歩いているのは携帯用のトイレや、カロリー補給のための長期保存用の羊羹、ホイッスル、防犯ベル、モバイルバッテリーの5つ。ホイッスルと防犯ベルは非常時にすぐに取り出せるよう、ポーチにはしまわず、直接バッグの中に入れています。

無印良品のポーチに収めた物たち
小ぶりでも重さのあるモバイルバッテリーは、家に置きっぱなしにすることも多いですが、やはり非常時には必要となるアイテムだと感じます。
今後、備えておきたい物としては、絆創膏と現金、ミニライト、消毒綿、圧縮タオル、エチケット袋など。こうして書き出してみると、意外にも必要なものがたくさんあることに気づかされます。
動画の視聴者さんからは「マイ防災ボトルを作っておくと便利ですよ」と、素敵なアドバイスをいただきました。
確かに、筒状にまとめた防災グッズなら、出かける際にさっとバッグに入れられて、かさばらず持ち運びも便利。これらも無理のない範囲で追加していきたいと考えています。
その他には、ハンカチ、ティッシュ、財布、携帯電話、リップや櫛などの普段の必需品も入れています。
あとは、あると便利な携帯用衣類クリーナー。ペットを飼っているお家に行ったり、野良猫を触ったりすることも多いので、無印良品で見つけたコンパクトなクリーナーが一つあると、いざという時に便利です。

愛用している山葡萄のバッグ。買うには勇気のいる価格だったが、使うたびに良さを実感している
昔は、かばんの中は常に乱雑で、不要な物だらけでした。 リップやハンカチ、レシートが一緒くたにバッグの中に散らばり、必要な物が適切な場所にない。片付ける前の家と全く同じ状態でした。
家とかばんと財布の中は不思議なもので、まるでそれぞれがリンクしているように感じます。
暮らしが整うにつれて、かばんの中にも、ほんとうに必要としていた物が仲間入りするようになりました。
本記事は『ほんとうの豊かさに出合うための9週間』(KADOKAWA)からの抜粋です
〈撮影/メグミ〉
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9週間後、あなたの暮らしと価値観が180度変わる生活哲学
何を手放すかではなく、何を残すか。背伸びしない、凛とした生活が人気のvlogger・動画制作者の深尾双葉さんによる、初の書籍。つい生活の中で埋もれてしまった「ほんとうの豊かさ」に再び巡り合うための1冊です。
「部屋が物だらけでなんだか落ち着かない」「好きな物に囲まれているはずなのに気に入らない」……そんなお悩みはありませんか? やみくもに物を減らすのではなく、自分が本当に好きな物・美しいと思う物にとことん向き合って、何を残すかを決めることで、自然と部屋が変わっていきます。さらに部屋と心は連動しているもの。9週間のうち、前半週(1~5週)で部屋を整え、後半週(6~9週)からは心を整えていくための生活習慣について紹介します。