• ものを“所有”することにこだわらず、借りたり、回したり。節約にもなり、新しい価値や楽しみも生まれる活動は、自分にも社会にもよい影響を与えます。そんな取り組みについて、高知で循環する暮らしを実践する服部麻子さんに、実践していることを聞きました。
    (『天然生活』2024年11月号掲載)

    教えてくれた人:服部麻子さん

    画像: ロータスリトリート・服部麻子さんの「エコな節約」アイデア3つ。持たない暮らし、捨てない工夫

    「ものを循環させるのは楽しいし、お金で解決するのとは別の世界が広がります」

    [家電]
    リーズナブルな中古のエシカルパソコン

    画像: [家電] リーズナブルな中古のエシカルパソコン

    エシカルな活動を推進する企業を応援している、服部麻子さん。

    「パソコンとエシカルはなかなか相容れませんが、ここは難民の方を技術者として雇用・育成していたり、中古販売なのにアフターサポートも親切だったり。不要なパソコンやタブレットの回収も行っています。着払いで送れて、データ消去もしてくれますよ」

    ●ZERO PC/ピープルポート

    [家具]
    捨てられそうな古道具をサルベージ

    画像: [家具] 捨てられそうな古道具をサルベージ

    サルベージとは沈没船などを引き上げること。転じて廃品の再利用などにも使われる言葉です。

    「近所ではときどき蔵から不要品を出しているところに出くわします。その人には価値のないものでも、私にとってはお宝。ざるやかごなどを譲り受けました。使ってくれてうれしい、といわれることも」

    [趣味]
    庭の植物の種は、欲しい人にどんどん譲る

    画像: [趣味] 庭の植物の種は、欲しい人にどんどん譲る

    育てたコリアンダーやディル、へちまなどの種を、欲しい人に譲っているそう。

    「自家採取の種は、育った場所に適応して、より育ちやすくなった『買えない種』。喜ばれますし、上手に育ててくれる人もいるので、万が一わが家の植物が枯れても、別の場所で生き続けてくれるという安心感がありますね」



    〈イラスト/はまだなぎさ 取材・文/長谷川未緒〉

    服部麻子(はっとり・あさこ)
    宿泊業。高知で循環する暮らしを実践。共著に『サステイナブルに暮らしたい』(アノニマ・スタジオ)ほか。一棟貸しの宿を運営。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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