(『天然生活』2024年3月号掲載)
リトアニアの素朴なお菓子
はちみつのケーキのつくり方
はちみつ好きにはたまらない、香り高い生地。
サワークリームの酸味を重ねて、軽やかに。

材料(8×21×6cmのパウンド型1台分)
〈生地〉 | |
・卵 | 1.5個分 |
・きび砂糖 | 25g |
・はちみつ | 35g |
・重曹(食用) | 小さじ1/2 |
・塩 | ひとつまみ |
・バター(食塩不使用) | 50g |
・薄力粉 | 90g |
〈クリーム〉 | |
・サワークリーム | 100g |
・生クリーム | 100g |
下準備
・卵を常温にもどしておく。
・はちみつを湯せんで温めておく。
・バターを湯せんで溶かしておく。
・オーブンシートをカットし型に敷いておく。
・オーブンを170℃に予熱しておく。
つくり方
1 生地をつくる。大きめのボウルに卵を入れ、きび砂糖を加えハンドミキサーを高速で回し、白っぽくなるまでしっかりと泡立てる。
2 1にはちみつを加えて、生地につやが出てくるまで、さらにハンドミキサーで混ぜる。
3 2に薄力粉、重曹、塩をふるい入れてゴムべらで大きく混ぜ、溶かしバターを加えて、さらに大きくさっくりと混ぜる。パウンド型に流し、170℃のオーブンで30分を目安に焼く(※)。焼き上がったら型からオーブンシートごとはずし、ケーキクーラーにのせてしっかりと冷ます。
※オーブンを途中で開けると生地がちぢんでしまうため、時間がくるまで開けないこと。
4 クリームをつくる。生クリームをハンドミキサーで7分立てにし、サワークリームを加えてさらにゆっくりと混ぜる。
5 生地とクリームを重ねる。生地をオーブンシートからはずして横3枚にスライスする。上部の盛り上がった部分を切り落とし、クラッシャーで細かくくだいてクラム状にしておく。
6 5の生地1枚の上部にクリームの1/3量をぬって次の生地を重ねる。2段目、3段目も同様に重ね、最上段はクリームで終わらせる。
7 5のクラムを6の表面にまぶしたら冷蔵庫で1時間以上冷やす。クリームと生地が冷えて落ち着いたら好みの厚さに切り分けていただく。

ビリニュス旧市街で出会ったはちみつ売りのご婦人。「初めてのお買い物、素材に近づく瞬間でした」
〈料理・スタイリング/長田佳子 撮影/在本彌生 取材・文/玉木美企子 取材協力/リトアニア政府観光局、LOT ポーランド航空 器協力/LTshop〉
長田佳子(おさだ・かこ)
菓子研究家。パティスリーやレストランにて修業を重ねたのち、2015年foodremediesとして独立。ハーブやスパイスを巧みに用いた滋味あふれるお菓子レシピが好評。2021年より山梨県甲州市にて不定期オープンのラボ「SALT and CAKE」を主宰。近著『はじめての、やさしいお菓子』(扶桑社)が好評発売中。 https://foodremedies.jp
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです