(『天然生活』2022年10月号掲載)
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
〈春のコーデ〉
ラフな重ね着にエレガンスをひとさじ
日によって気温差のある春は、着脱自在な重ね着スタイルが基本。
カーディガンやシャツの袖をまくったり、上下をボタンオフするするリラックススタイルながら、「小物使いでラフすぎないよう意識しています」

ある日の春コーデ
「アニエス・ベー」のお気に入りTシャツを主役に、ロイヤルブルーが美しい「プリット」のカーディガンを羽織るカジュアルスタイル。袖はまくってリラックス、首元のスカーフでエレガントなムードを添えて。
〈夏のコーデ〉
色や柄から元気をもらう
これまで挑戦したことのない色を試したくなる夏。
「まずは小さなスカーフなどから始めて、徐々にトップスなどにも取り入れてみます」
最近、德田さんが気になるのは、黄色とエンジの組み合わせなのだとか。

ある日の夏コーデ
ギンガムチェックのチュニックは「ジムフレックス」、細ベルトでウエストマークしバランスよく。「『オールドマンズテーラー』の大きめバッグは、縦ラインを強調し全体をすっきりと見せてくれます」
〈秋のコーデ〉
アレンジをプラスし軽やかなトラッドに
紅葉が美しい秋は、シックなアイテムを取り入れたい気分。
「ただし、洋服のイメージそのままではなく、別の角度でアレンジしたコーディネートが好み。トラディショナルなものは、重くなりすぎないよう意識します」

ある日の秋コーデ
編集者時代、日暮里の生地問屋でひと目惚れして購入していたウールの生地を、自らジャケットに。大のお気に入りとなったこのアイテムを引き立たせるべく、ほかはブラックでいさぎよく統一。
〈冬のコーデ〉
異素材の組み合わせでバランスよく
ついつい着込んでしまいがちな冬。
「全身ウールなどにせず、あえて一点、軽い素材や白を入れることでバランスよくと心がけています」
帽子や手袋、ストールなどの小物もコーディネートを広げるお楽しみアイテム。

ある日の冬コーデ
メンズライクな「ハロータウンストアーズ」のコートはフードがお気に入り。冬にも白のボトムスと靴をあえて選び、マフラーを細く首にかけて縦ラインを強調することで、防寒しながらすっきり軽やかに。
〈撮影/有賀 傑 取材・文/玉木美企子〉
德田民子(とくだ・たみこ)
長野県安曇野市在住。『装苑』編集長をはじめ多くの雑誌編集を手がけた経験を生かし、現在はファッションコーディネーターとして活躍。別冊天然生活『德田民子さんの工夫のある家仕事』、『德田民子さんのおしゃれと暮らし』(扶桑社)も好評発売中。






