• 文筆家で整理収納アドバイザーの資格をもつ青木美詠子さんに、毎日の掃除の手間を減らす工夫を教わりました。今回は水回り、TVまわりなどのちょこちょこお掃除のお話。日々のほこりや汚れなど、私たちの暮らしと「掃除」は切っても切れないものです。毎日続くものだからできる限り簡潔に。
    (『天然生活』2024年12月号掲載)

    青木さんの、家のあちこち“ためない”掃除のコツ

    掃除のコツ1
    収納ボックスはほこりがたまらない素材に

    収納ボックスはとにかく表面が平らなものをセレクト。

    「かごやワイヤーは、編み目にほこりがたまる気がして、使っていません。その代わり、木、プラスチック、ステンレスなど表面がフラットで、ふきやすい素材に。プラスチックというとエコとは違う印象かもしれませんが、壊れるまで長く使うことを意識しています」

    画像: 「無印良品」の引き出しやボックスは、25年以上使っているものも

    「無印良品」の引き出しやボックスは、25年以上使っているものも

    画像: 軽くふくだけで汚れがとれて衛生的。劣化しにくいので、長く愛用できる

    軽くふくだけで汚れがとれて衛生的。劣化しにくいので、長く愛用できる

    掃除のコツ2
    風呂場に掃除道具を常備

    「少しは放置しても大丈夫な汚れと、そうでない汚れがあり、水アカは後者」と青木さん。一度ついた水アカはなかなか落ちないので、入浴後はマメに水けをとります。

    そのために、浴室の棚のひとつに掃除道具を常備。風呂から出るときに、壁の水けをスクイージーで落とし、水栓やバスタブのまわりは布でふくことを日課に。

    画像: 風呂上がりに、まず熱いお湯で壁の石けん分を流してからスクイージーで水けを落とし、布でざっとふく

    風呂上がりに、まず熱いお湯で壁の石けん分を流してからスクイージーで水けを落とし、布でざっとふく

    画像: こすっていい素材の床タイルは、ときどき重曹でブラッシング

    こすっていい素材の床タイルは、ときどき重曹でブラッシング

    掃除のコツ3
    家のあちこちに置いた掃除シートを活用

    何十年も続けているのが、掃除用のドライシートをあちこちにたたんで置いておくこと。テレビ、棚、デスクの近くなど、ほこりが気になったらすぐにふけるようにスタンバイ。

    「思い立ったときにすぐ使えると面倒さが軽減されます。後回しにして、何度もほこりを見ることもありません。折り返しながら、一枚を何回も使います」

    画像: テレビのそばにはミニブラシも一緒に置いてある。溝にたまったほこりも気づいたときにサッと払える

    テレビのそばにはミニブラシも一緒に置いてある。溝にたまったほこりも気づいたときにサッと払える

    画像: 「ドライタイプなので、置きっぱなしでも気になりません」。全面を使ったら、新しいものに交換する

    「ドライタイプなので、置きっぱなしでも気になりません」。全面を使ったら、新しいものに交換する

    青木さんちの掃除スケジュール

    日常で感じる不便に対して、「工夫」をして改善していくことが得意な青木さん。掃除方法や使用するツールも、試行錯誤を重ねながら、アップデートしてきました。

    「とにかく水アカが気になるので、水けを残さないように洗面所や浴室、台所はとくにその場ですぐふきます」

    [気づいたら一日何度でも]
    棚などのほこりをお掃除シートでふく、洗面所の水けをふく

    [毎日]
    家全体に軽くフローリングワイパーか掃除機をかける、入浴後に風呂場の壁や棚、水栓金具の水けをざっととる

    [気になったら]
    高い場所のほこりをモップでふく、パントリーなど奥まったところのほこりをふく

    [季節ごと]
    窓ふき、ベランダの掃除

    画像: 道具を使い分けて、きれいを保ちます

    道具を使い分けて、きれいを保ちます



    〈撮影/近藤沙菜 取材・文/鈴木麻子〉

    青木美詠子(あおき・みえこ)
    文筆家。著書に『あおきみさんち、家を買う。』(マイナビ出版)など。長年実践する「冷えとり」に関する著書も。整理収納アドバイザーの資格をもち、個人へのお片づけサービスも行う。整理収納の会、冷えとりの会、人見知りの会など、不定期に自宅セミナーを開催。
    インスタグラム@aokimieko1616

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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