(『天然生活』2024年12月号掲載)
掃除を気にせず「好きなもの」を飾る場所も
「すみません、掃除がそんなに得意ではないんですよ」
そんなふうに謙遜しますが、岡本あつみさんの家は、隅々までピカピカ。80㎡の自宅に、夫と娘3人の家族5人で暮らしていますが、そうは見えないほどすっきり。
「整理収納アドバイザーというと、『ものを持たない』というイメージがあるかもしれませんが、私は好きなものは持ちましょうという考え方。好きなものは見えるところに飾って楽しむ。それ以外は扉の中に、整理して収納しています」

リビングの棚は、掃除を気にせず好きなものを飾る。壁の色は部屋ごとに変えて、さまざまなテイストを楽しんでいる
岡本さんの掃除を楽しむコツ2選
掃除を楽しむコツ1
本棚の高さはそろえ、気になったときにモップがけ
リビングルームの壁一面は家族共用の本棚。前の家主から引き継いだもので、奥の部屋にあったものを動かしました。夫妻の本を中心に、家族ごと、ジャンルごとに並べています。
「目立つので、ほこりが目についたらさっとモップをかけるようにしています。ざっくり本の高さや奥行きを合わせているので、モップもかけやすいです」

文庫本は前後2列で収納。奥の列はコの字ラックを敷いて少し高くして、見えやすいように工夫している
掃除を楽しむコツ2
掃除の手間が惜しくないものだけ飾る
「掃除が大変だからものを飾らないのではなくて、大変でも飾りたい、そんな愛着のあるものだけを厳選して飾っています。それが暮らしの楽しみにつながっています」
家具も「掃除」を前提には選ばず、フィーリング重視。その分、棚やソファの下にものを置かず、ほこりがたまらないように、掃除しやすいように気をつけています。

最近コレクションし始めたこけし。定期的にハンディモップがけする
〈撮影/杉能信 取材・文/鈴木麻子〉
岡本あつみ(おかもと・あつみ)
整理収納アドバイザー。家具選びや整理収納アイデアなど、インテリアづくりのアドバイスや、訪問片づけサービスを行う。11年前にフルリノベーションした家に夫と娘3人の5人で暮らし、その時の暮らしに合った整理収納やインテリアにアップデートする様子を発信。マクラメ講師としても活動。
インスタグラム@atsumi.okamoto
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




