整理収納アドバイザーの岡本あつみさんの家の“きれい”を保つ秘訣は、シンプルな掃除道具にありました。アルコール+キッチンペーパーで家中あちこちを掃除。トレーを使った楽ちん掃除のコツも教えていただきました。
(『天然生活』2024年12月号掲載)
「わが家はこれだけ」と決めてしまえば、家族の掃除がラクに
岡本さんの掃除道具は、至極シンプル。「キッチンペーパーにアルコール消毒液を吹きかけたもの」のみで、家中のあちこちをふいています。
「場所別、用途別で用意するとストックのスペースを取るし、管理も煩雑になります。『わが家はこれだけ』、と決めてしまうと明快だし、家族で共有しやすいですよ」
上は20歳から、下は11歳。成長した娘たちを巻き込んで、「ためない」掃除を続けていきたいと考えています。

掃除がラクになるコツ
箱やトレーに入れて、出しやすくしておく
細かいものが密集する場所は、アイテムをカテゴリーごとにトレーに仕分けして収納。
「ものの出し入れがしやすく、しまい場所も定位置化します。掃除の際もトレーごと移動させればすむので楽」
冷蔵庫も洗面所の棚も、数カ月に一度、トレーを外に出して、アルコールスプレーを吹きかけたペーパーでさっとふくようにしている。

用途ごとにトレーに分類してセットすると、家族が多くても混乱は起きない

最近、冷蔵庫のトレーを白色から半透明にアップデート。「中身が見えて使いやすくなりました」
岡本さんちの掃除スケジュール
家族が集まるリビングは毎朝、出勤前に掃除機をかけ、カーペットは粘着ローラーで掃除。
「窓ふきなどのスペシャル掃除は、お客さまがいらっしゃる前日に念入りに。ワークショップ開催や、取材などで人が定期的にいらっしゃるのですが、しっかり掃除のよい機会となっています」
[毎日]
掃除機&粘着カーペットクリーナーかけ、お風呂掃除(最後の人が)、洗面所リセット、キッチンリセット(コンロ、シンク)
[2、3日に1回]
玄関ふき掃除、トイレ掃除
[週一]
床ふき、ホコリ取り(ハンディモップ)
[月一]
窓ふき、冷蔵庫の上など高いところや奥の方など手の届きにくいところの掃除

掃除も惜しくない蒐集品を飾ります
〈撮影/杉能信 取材・文/鈴木麻子〉
岡本あつみ(おかもと・あつみ)
整理収納アドバイザー。家具選びや整理収納アイデアなど、インテリアづくりのアドバイスや、訪問片づけサービスを行う。11年前にフルリノベーションした家に夫と娘3人の5人で暮らし、その時の暮らしに合った整理収納やインテリアにアップデートする様子を発信。マクラメ講師としても活動。
インスタグラム@atsumi.okamoto
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



