(『天然生活』2024年12月号掲載)
まずは「なぜ手間なのか?」と向き合ってみよう
掃除や片づけは、「手間がかかる」というおっくうさに加えて、「やらなければいけないのにできていない」というストレスを感じやすいものです。
以前は掃除も片づけも苦手で部屋がぐちゃぐちゃだったというakiさんですが、いまは家中がすっきり。掃除の時間も手間もかからないといいます。
そんなakiさんが提案するのは、「手間に感じることがあれば、その手間と向き合い、解決する方法」です。
〈掃除の手間をゼロにする考え方〉
STEP1 なぜ手間なのかを考えてみる
どうしてやりたくないのか、イライラしてしまうのか。原因を考えることで改善する方法を見つけるきっかけに。
(例)室内干しがリビングを占領して掃除のじゃま。
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STEP2 手間ではない方法を考えてみる
不便を感じたら、逆のパターンにはどんな方法があるかをイメージ。
(例)掃除のじゃまとなるのは、室内干しラック。室内干しラックを使わない干し方として、じゃまにならない場所に物干しを浮かせて置けば、掃除しやすくなりそう。
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STEP3 どこに、何を使うか検討して試す
イメージを実現するための方法や道具を具体的に探して試す。
(例)インターネットショップや100円ショップで、使わないときは収納できる洗濯ロープを探して、試してみる。
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STEP4 「手間ゼロ」の仕組みが完成
試して、ストレスなく使えるようなら仕組み化。使いながら、新たな「手間」が生じたら、最初に戻って原因を考える。
道具を出しやすく、掃除しやすい環境づくりを
手間を減らすポイントは「道具がすぐに手に取れること」と「吊るす・浮かせるで、掃除しやすい環境をつくること」のふたつです。
実際、akiさんのお宅では、なんとビーズクッションまで浮かせて収納しています。

akiさんの家のリビング。浮かせることで掃除が楽に
掃除や片づけの動線に合わせて道具やものを配置することも、とても大切です。
「道具を出すのが大変、取りづらいというだけで、おっくうさも倍増。汚れが気になったらすぐに道具を手にして、さっと掃除できることが手間を減らすコツです。そのために吊るす・浮かせるテクニックをぜひ活用してみてください」
〈監修・写真/aki 構成・文/工藤千秋 イラスト/カトウミナエ〉
aki(あき)
片づけられない、面倒くさがり屋という性格を武器に「一歩も動かない」「秒でできる」家事や片づけを実践し、「手間ゼロの家事術」として人気を呼ぶ。すぐにまねできるさまざまな家事術を紹介したインスタグラムは、フォロワー34.1万人(2025年11月時点)。著書に『手間がゼロになる家事ワザ250』(KADOKAWA)など。インスタグラム@shiroiro.home
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




