(『天然生活』2024年12月号掲載)
散らからない仕組みづくりのポイント
ものは使う場所のすぐそばに置き場を用意し、使ったらすぐ戻す仕組みをつくることが基本です。
「ものを減らすのも大事ですが、はさみのように家のあちこちで使うものは、複数用意するほうが楽。使ったらその場で戻せるようにします」
また、いらない郵便物やDMを入れるケースを玄関に置き、その場で処分するなど、家の中にものを持ち込まない動線も意識するようにしましょう。
散らからない仕組み 01
大型家具や収納を見直してみる
大きな家具や収納は存在感があるうえ、動かして掃除をするのもひと苦労です。akiさんのお宅では、そんな家具や収納を見直し。
ソファの代わりにビーズクッションを使って、使わないときは吊り下げる。テレビボードは処分して、テレビを壁かけに。
「なくてもすむなら、そのほうが掃除は断然楽です。メンテナンスは手間ではないか、本当にそれが必要なのか、買う前に考えてみるといいですよ」

散らからない仕組み 02
書類収納はファイルで仕分け
保証書や書類、郵便物やプリントなどの紙ものはファイルで仕分けします。
まずは「よく見返す(生活行事や保険など)」「見返さない(取扱説明書や保証書など)」でざっくり分類し、よく使うものはリビングに、あまり使わないものは別の部屋で保管。
akiさんが愛用している「リヒトラブ noie-styleドキュメントボックス タテ(F-7690)」は、ひとつでいろいろと分類できて便利です。

散らからない仕組み 03
使うものはセットで収納
一緒に使うものはセットにしておけば、出すのも片づけるのも簡単。
たとえば梱包グッズなら、はさみ、ガムテープ、緩衝材、紙袋などをまとめてボックスに。このセットを取り出せば荷物の発送もすぐに準備完了です。
「私はリビングで髪を乾かすので、ドライヤーやスタイリング剤、ブラシをまとめてトートバッグに。髪の毛をすぐに掃除できるように、そばには掃除機もあります」

散らからない仕組み 04
冷蔵庫脇のすき間収納に掃除グッズを
大きな収納家具を増やさない分、ちょっとしたすき間を有効活用するというアイデアも。
「わが家はキッチンの冷蔵庫脇に15cmのすき間収納家具を置いて、掃除用ウエスと1年分の洗剤、ポリ袋などの日用品を収納しています」
ウエスはブックエンドで立てて収納することで、立ったままさっと取り出せます。よく使う掃除道具が1カ所にまとまっていると、家族にもわかりやすくて便利です。

〈収納グッズは定番品でそろえる〉
100円ショップの収納グッズは便利ですが、購入する際には注意が必要です。
「100円ショップは商品の入れ替わりが激しく、同じものを買い足そうとしても廃番になっていることがあります。最初からまとめて購入するか、定番品を買うのが賢い方法です」

〈監修/aki 構成・文/工藤千秋 イラスト/カトウミナエ〉
aki(あき)
片づけられない、面倒くさがり屋という性格を武器に「一歩も動かない」「秒でできる」家事や片づけを実践し、「手間ゼロの家事術」として人気を呼ぶ。すぐにまねできるさまざまな家事術を紹介したインスタグラムは、フォロワー34.1万人(2025年11月時点)。著書に『手間がゼロになる家事ワザ250』(KADOKAWA)など。インスタグラム@shiroiro.home
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



