節約にもつながる、使いやすい冷蔵庫の工夫
物価が上がるなか、食材を無駄にしたくないと思う人は多いのではないでしょうか。
かつての私も「無駄にしたくない」と思いながらも、冷蔵庫の中が散らかってばかりでした。けれど、ちょっとした工夫で冷蔵庫を整えると、無理なく節約につながると気づいたのです。
今回は、冷蔵庫を使いやすくする私なりのシンプルルールを5つご紹介します。

使いやすい冷蔵庫のルール 01
中身を見直して、無駄を減らすきっかけに
まずは、冷蔵庫の中を一度見直してみましょう。賞味期限が切れていたり、使い切れないままの調味料などが出てきたりするかもしれません。そうしたものを手放すと、冷蔵庫内はうんと見やすくなります。
この見直しで大切なのは、捨てることではなく「どんなものを残しがちか」を振り返ること。
買いすぎてしまう理由や使い切れないものの傾向に気づくと、次の買い物のヒントになります。
無駄を完全になくすことは難しいですが、見直しを繰り返すうちに「自分の暮らしにちょうどいい買い方」が見つかり、自然と無駄も減っていきます。


使いやすい冷蔵庫のルール 02
定位置を決めると、家族も片づけやすい
ものの定位置を決めずになんとなく置くと、冷蔵庫の中が乱れやすくなるため、食材を傷めたり使い忘れたりしてしまいます。
冷蔵庫は家族みんなが使う場所なので、よく使う食材や飲み物だけでも定位置を決めておくと、家族も使って戻すことができるように。
片づけをひとりで抱え込まなくなるため、家事ストレスが減り気持ちも穏やかになります。

1 ゼリー・ヨーグルト
2 味噌
3 フリー
4 空きスペース・早く食べるもの
5 ジャム・備蓄チョコ
6 ハム・チーズなど
7 バター・肉・魚など
使いやすい冷蔵庫のルール 03
空きスペースをつくって散らかりを防止
ものがいっぱい詰まった冷蔵庫は安心するかもしれませんが、使わなければいけないプレッシャーがデメリットになることも。
わが家は、あえて少し空きスペースをつくることで、つくりおきのおかずや急ないただきものにも楽に対応しています。買いすぎたり急いで食材をしまったりするときに、パッと「仮置き」できるのもポイント。
冷蔵庫内の散らかりを防ぎ、心を落ち着かせる「ゆとりのスペース」になっています。


使いやすい冷蔵庫のルール 04
食品ロスを意識して並べる
汚部屋時代の私は、食材の賞味期限を切らしてばかりでした。
その反省から買い物後に、古い食材は手前に置き、新しい食材を奥にすることで「うっかり忘れていた」ということがぐんと減りました。
また、積み重ねるときは古いものを上にして新しいものは下にしたり、賞味期限が見えるように置いたりするのも効果的。ほんのひと手間ですが、今日からすぐできる工夫のひとつです。


使いやすい冷蔵庫のルール 05
まとめたいものは、ゆるくまとめる
ジャムや使いかけのハムなどは、かごや袋でまとめておくと管理しやすくなります。
すべてのものを完璧にまとめる必要もなければ、特別な収納グッズを揃えなくても、身近にある箱や袋など使いやすければそれで十分。かごや袋は中が見えるタイプを選ぶと、残量も一目でわかるのでおすすめです。
また、かごは取っ手つきや指を引っ掛けられるタイプにすると子どもも使いやすく、出し入れもスムーズ。
目的は美しく収納することではなく「使い切る」こと。ゆるくまとめることで、私の整える負担も軽く、つづけやすくなりました。



無理なく続く工夫で、暮らしと家計を整える
冷蔵庫は日々の暮らしを整える大切な場所のひとつ。
物価が上がるなか「がんばって節約しなきゃ」「冷蔵庫をきれいにしなきゃ」と自分を追い込まず、「これくらいがいい」と、できる範囲の工夫で暮らしを整えてみましょう。
無理なくつづく工夫が、暮らしと家計を少しずつ整えてくれます。
〈写真・文/おかさん〉
おかさん
整理収納アドバイザー1級。元汚部屋歴10年。現実を見ながら「自分らしく」「無理なく」「折り合いながら」暮らしを整えるヒントを発信。夫、息子(4歳)の3人暮らし。
インスタグラム@o_ka_sa_n




