※本記事では、はじめての方でも感覚的に多肉植物の品種を理解できるよう、独自に分類した以下のフォルム名を交えながら解説します。
- つぶつぶ形(主な属:セダム属、グラプトベリア属、グラプトセダム属)
- ロゼット形(主な属:エケベリア属、セデベリア属、アエオニウム属、センペルビウム属)
- カーペット形(主な属:セダム属、ロスラリス属)
季節の寄せ植えを楽しむ
「読書の秋の寄せ植え」
ブック形のプランターのカーブに合わせ、苗に角度をつけながら寄せ植えすることでまるで絵本のような一体感のある寄せ植えに。
ロゼット形を主役に、絵を描くようにカラフルなつぶつぶ形とカーペット形を合わせて。


POINT
ネルソルをブック形のプランターのカーブに合わせて盛り上げるように入れる。ロゼット形が三角形になるように配置し、それより低くなるようにほかの苗を植えていくのがコツ。
季節の寄せ植えレシピ
「読書の秋の寄せ植え」のつくり方

用意するもの
| ● ブック形プランター |
| ● 鉢底石 |
| ● ネルソル |
| ● ピンセット |
| ● 霧吹き |
| ● ブロワー |
| ● 土入れスコップ |
| ● 土入れスプーン |
| ● はさみ |
使用した苗

| A スプリングワンダー(つぶつぶ形) |
| B パープルヘイズ(つぶつぶ形) |
| C シルバースター錦(ロゼット形) |
| D ブロウメアナ(カーペット形) |
| E ヒスパニクムプルプレア(カーペット形) |
つくり方
1 プランターに鉢底石を少量入れてから水を加えたネルソルを入れる。
2 三角形をつくるようにC3つを配置して植える。
3 2のまわりにA 、Dを植える。
4 土が見えているところにB 、Eを植えて完成。
おすすめの置き場
風通しがよく日の当たるところに置きましょう。ネルソルなら雨水が水やり代わりになるので、雨ざらしでも問題なし。ただし、ロゼット形に水が溜まったらブロワーで吹き飛ばして。
〈撮影/八幡 宏〉
※本記事は『365日いつからでも始められる! 多肉植物寄せ植え手帖』(山と渓谷社)からの抜粋です。
◆365日いつからでも始められる!季節の「多肉植物」の寄せ植えと育て方のコツ◆
季節ごとにさまざまな表情を見せてくれる多肉植物を眺めるうちに、多肉植物は「飾るもの」から「ともに暮らす存在」へと変わっていったというkurumiさん。
自分の感性を大切に多肉植物の寄せ植えをつくり、季節の移ろいとともに寄せ植えが少しずつ育っていく時間を楽しんでいます。
本書は、12か月を通して楽しめる多肉植物の寄せ植えレシピと、To doリスト付きでわかりやすい月ごとのお世話のコツをていねいに解説。
はじめての方も、多肉植物の新たな楽しみを見つけたい方も楽しめる1冊です。
【Contents】
● PART1 多肉植物の基本
・多肉植物とは
・フォルム別の見分け方
・基本の道具
・鉢のこと/土のこと/水やりのこと
・基本の寄せ植え
・増やし方/調子が悪くなったら
● PART2 季節の寄せ植えを楽しむ
【1月】
〈To do〉凍結予防、霜除け/美しく紅葉させる など
〈寄せ植えレシピ〉お正月を彩る寄せ植え
【2月】
〈To do〉凍結防止の対策/地植えの手入れ など
〈寄せ植えレシピ〉スイーツのような小さな寄せ植え
【3月】
〈To do〉古い土や鉢を再利用する/花束を作る など
〈寄せ植えレシピ〉春を迎えるイースター寄せ植え
※その他、12か月のTo doリストと寄せ植えレシピを収録
kurumi(くるみ)
多肉植物の育成歴は約15年。繊細で美しい寄せ植えの世界に魅了され、全国各地で多肉植物の寄せ植えレッスンを開催。2020年には、多肉植物の寄せ植え文化の普及と講師育成を目的として「多肉スタイリング協会®」を設立。教員としての経験を生かし、わかりやすく楽しい指導に定評があり、協会は設立から5年で会員数400名を超える。現在も多くの講座を精力的に行いながら、多肉植物の魅力を広めている。著書に『花のような多肉植物の寄せ植え』(主婦の友社)、『多肉植物のみっちり寄せ植え』(日本文芸社)、『kurumiの多肉スタイリングの世界』(メディアパル社)などがある。インスタグラム:@kurumilepetitjardin
多肉スタイリング協会®HP:https://succulentsstylingassociation.com/





